「頭が2つに目が3つの子豚が誕生」──アジア最長の川・長江、その湾岸都市である江西省九江市の地元紙にこんな見出しが躍った。村では「不吉なことが起きる前兆では」とおそれられているという。
殺人大気汚染に続き発生した鳥インフルエンザや食肉偽装問題。公害大国としても膨張を続ける中国では、オカルト映画を彷彿とさせるような動物が次々と誕生している。
たとえば、福建省泉州市にあるレストランで発見された8本脚のウシガエルは、レストランの人気者になったとか。山東省煙台市で育った4本脚の雌鶏は、ご主人様の腕の上でダンスをするように仕込まれている。
他にも、江蘇省連雲港市の養鶏場でが4本脚のヒヨコが誕生。不思議なヒヨコの姿を見ようと、多くの村民が押しかけ話題となった。
「やはり原因は、環境汚染だと国内の専門家は見ています。これら奇形動物は不吉とおそれられる一方で、農村部では珍獣としての価値を利用しているところもあります。動物園に売ることもできるし、見物に来る人からお金を取ることもある。そもそも彼らは骨が曲がって反り返った魚でも、平気で食べていますし」(中国事情に詳しいジャーナリスト)
隣人の不気味さは、どこまでエスカレートするのか。
※週刊ポスト2013年5月31日号