日本維新の会共同代表で、日本第2の都市の首長の発言が世界に波紋を広げている。アメリカは「言語道断で不快」と強く批判。橋下徹氏は一部について「不適切だった」と反省したものの、慰安婦発言そのものは撤回していない。
今回の発言は、橋下氏の政治家としての資質を厳しく問うものといえる。彼自身が気づいていない問題の核心を、作家で実業家の北原みのりさんはこのように語る。
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「慰安婦が必要だった」という発言からは、自分の性欲を満たすためなら、女性の身体を利用してもいいという橋下さんの考えが透けて見えます。戦争という命がけの状況下では、男性の荒ぶる魂を鎮めるためには、国策として慰安所が必要だったと言っているわけですから。
しかも性欲を満たす、ではなく、「性的エネルギーを解消する」というような言い方をしている。女性をそのための存在ととらえているわけで、女性の内心を省みることも、配慮も一切ないのがわかります。
また、米軍に「風俗業を活用してほしい」といった発言にも納得できません。おそらく米兵による性犯罪の防止を意図しているのでしょう。しかしそれでは性犯罪を減らすために風俗に行けと言っていることになる。
ところが、ほとんどの性犯罪者は、衝動的に目の前の女性を襲うわけではありません。彼らは計画的に考えて犯行に及ぶ卑劣な頭脳犯なんです。ですから、風俗業を活用したところで、性犯罪者が減るわけがないし、そもそも犯罪と、職業である風俗業を同列で語ること自体、勘違いもはなはだしい。
橋下さんの発言に対して、電波を通して痴漢をされたような感じになりました。それぐらい気持ちが悪い、ひどい発言です。
※女性セブン2013年6月6日号