4月から前妻・美奈子さんと宮崎と岩手に別れて暮らす“ビッグダディ”こと林下清志さんが、突然“宮崎行き”を決意。美奈子さん宅を突然訪れ、45日ぶりに再会した。離婚後にはそれぞれ著書を出版。それに伴いメディアへの露出は増え、会えなくても彼女を目にする機会は多かったという清志さんは、前妻の姿を見ているうちに、あることに気づいていたようだ。
盛岡を発つ前から清志さんが気にかけていたのは、何よりも美奈子さんの体調だった。
清志:「お前、久しぶりに会ったけど、顔がひどいな…。本の発売記念イベント見たけど、最近疲れてるだろ? おれと暮らしてた頃は、もっと生き生きしてたのにな…」
美奈子:「あんたのせいだ」
清志:「違う、違う! お前が愉快に暮らせてないからだ。楽しくないから、そういう顔になるんだよ。で、実際、宮崎の生活はどうよ?」
美奈子:「いいよ…。暖かいし、人も優しいし。でも、正直に言うと、前の生活に未練はある…。清志さんや子供たちと離れて、人数が減って静かになった。ただ、その分面白いことも減った…。
あたしは、前よりも怒鳴るようになったし。前は清志さんや兄ちゃん姉ちゃんが、下の子たちを叱ってくれてたから、あたしはあんまり怒らなくて済んだけど、今はみんなはいないからね…。清志さんのありがたみがようやくわかった…。だから、今はちょっと疲れているかも…」
離婚してから、清志さんの役割までひとりで背負うことになった美奈子さん。宮崎に連れて行った6人の子供たちは、長男の星音(しおん・14才)くんでさえ、まだ中学2年生で、あとは小学生と保育園児。まだまだ手のかかる年頃の子供たちを女手ひとつで育てるのは、思いのほかつらかったようだ。
時間が経つにつれ、ふたりはいつもの軽快なトークを繰り広げる。
清志:「お前、うちの子供らとメールしてるらしいな」
美奈子:「うん、LINEでしょっちゅう連絡取ってるよ」
清志:「あいつら、おれには一切内容を教えないんだ。どんな中身なんだよ、それ?」
美奈子:「普通に、学校とかご飯のことだよ。見せないけどね(笑い)」
清志:「おれも、美奈に内緒で乃愛琉(のえる・11才)とか星音とかと連絡とってるけどな!」
美奈子:「LINEでハート送ってるだけでしょ(笑い)。聞いてるよ、子供たちから」
清志:「そうそう…ってアホ! 文章も打っとるわい!」
美奈子:「ははは! そういえばこれ、うちの子供たちが盛岡のみんなに手紙を書いたの。清志さん持って帰ってよ」
そう言って彼女は大きな封筒を持ってきた。中には、美奈子さんの子供たちが盛岡に住むきょうだいに送ろうと書いてあった手紙が入っていた。
清志:「なになに、これは來夢(らいむ・6才)のか。<2年半いて楽しかったです>ってもう完結しちゃってるじゃないか! おれはもう過去の人になってるぞ(笑い)」
美奈子:「でも、子供たちがこういう手紙を書くっていうのは、また賑やかな林下家になりたいのかなって。姫麗(きらら・8才)は<みんなでこっちに引っ越してきてよ。そっちも頑張ってね>って書いてあって、最後に小さく<さみしい>って。泣けるの…」
清志:「やっぱりなぁ、あいつらも会いたいよなぁ…」
子供たちの思いに触れ、清志さんは思わず顔をほころばせた。
※女性セブン2013年6月6日号