ビジネス

定年後の住み替え「マイホーム借上げ制度」を利用する手あり

 今後60歳を迎える人たちは、それより上の世代と比べ、生活設計が大きく変わってくる。社会保険労務士の野田真史氏が「65歳定年時代」に老後の生活をより豊かにするノウハウを解説する。

* * *
 60歳で退職金を受け取って再就職するとしても、安易に住宅ローンの完済にあてると決めないほうがよい。

 総務省の家計調査(2012年)によると、60歳以降も住宅ローンを返済している人は2割程度に及ぶ。しかし戸建てならば年齢とともに2階3階へあがるのは辛くなり、子供も巣立って部屋は余っているケースが多い。

 その家に今後も住み続けるのか、あるいは手放して小さな家やマンションに住み替えるのかを考えた上で、残債返済に退職金を使うかどうかを判断するのが得策だ。

 マイホームを手放すことに抵抗がある人には、一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」の「マイホーム借上げ制度」を利用する手もある。50歳以上の人の持ち家を機構が借り上げて賃貸に出し、利用者はその家賃収入を得られる制度だ。

 住宅ローンが残っていても利用でき、3年ごとの定期借家契約なので再び自宅に戻る選択肢もある。さらに、1人目の入居者が決まればその後空き室となっても最低賃料が保証される(査定賃料の85%が目安)。この制度を利用して家賃収入で小さなバリアフリーマンションに引っ越すことも考えられる。

※SAPIO2013年6月号

関連記事

トピックス

折田楓氏(本人のinstagramより)
《バーキン、ヴィトンのバッグで話題》PR会社社長・折田楓氏(32)の「愛用のセットアップが品切れ」にメーカーが答えた「意外な回答」
NEWSポストセブン
東北楽天イーグルスを退団することを電撃発表し
《楽天退団・田中将大の移籍先を握る》沈黙の年上妻・里田まいの本心「数年前から東京に拠点」自身のブランドも立ち上げ
NEWSポストセブン
妻ではない女性とデートが目撃された岸部一徳
《ショートカット美女とお泊まり》岸部一徳「妻ではない女性」との関係を直撃 語っていた“達観した人生観”「年取れば男も女も皆同じ顔になる」
NEWSポストセブン
草なぎが主人公を演じる舞台『ヴェニスの商人』
《スクープ》草なぎ剛が認めた「19才のイケメン俳優」が電撃メンバー入り「CULENのNAKAMAの1人として参加」
女性セブン
再ブレイクを目指すいしだ壱成
《いしだ壱成・独占インタビュー》ダウンタウン・松本人志の“言葉”に涙を流して決意した「役者」での再起
NEWSポストセブン
ラフな格好の窪田正孝と水川あさみ(2024年11月中旬)
【紙袋を代わりに】水川あさみと窪田正孝 「結婚5年」でも「一緒に映画鑑賞」の心地いい距離感
NEWSポストセブン
名バイプレイヤーとして知られる岸部一徳(時事通信フォト)
《マンションの一室に消えて…》俳優・岸部一徳(77) 妻ではないショートカット女性と“腕組みワインデート”年下妻とは「10年以上の別居生活」
NEWSポストセブン
来春の進路に注目(写真/共同通信社)
悠仁さまの“東大進学”に反対する7000人超の署名を東大総長が“受け取り拒否” 東大は「署名運動について、承知しておりません」とコメント
週刊ポスト
司忍組長も傘下組織組員の「オレオレ詐欺」による使用者責任で訴訟を起こされている(時事通信フォト)
【山口組分裂抗争】神戸山口組・井上邦雄組長の「ボディガード」が電撃引退していた これで初期メンバー13人→3人へ
NEWSポストセブン
『岡田ゆい』名義で活動し脱税していた長嶋未久氏(Instagramより)
《あられもない姿で2億円荒稼ぎ》脱税で刑事告発された40歳女性コスプレイヤーは“過激配信のパイオニア” 大人向けグッズも使って連日配信
NEWSポストセブン
俳優の竹内涼真(左)の妹でタレントのたけうちほのか(右、どちらもHPより)
《竹内涼真の妹》たけうちほのか、バツイチ人気芸人との交際で激減していた「バラエティー出演」“彼氏トークNG”になった切実な理由
NEWSポストセブン
ご公務と日本赤十字社での仕事を両立されている愛子さま(2024年10月、東京・港区。撮影/JMPA)
愛子さまの新側近は外務省から出向した「国連とのパイプ役」 国連が皇室典範改正を勧告したタイミングで起用、不安解消のサポート役への期待
女性セブン