ヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さんと、物心ついたときからメイクが大好きというダイアナ・エクストラバガンザさんが、メイクの過去・現在・未来について語り尽くしました!
ダイアナさん(以下、ダ):「1990 年代の初めに、スーパーモデルの影響で細眉が来た時期があったんですけど、一般の人が眉を整えるようになったのは、安室奈美恵さんの影響が大きいですね」
山本さん(以下、山):「1980 年代後半の太眉、フューシャピンクの口紅から、1990 年代はどんどん洗練されていって、形を気にするようになっていくんです。そこで眉に注目が集まった。眉は顔の中で形を変えられる数少ないパーツですから」
ダ:「今見ると、すごい眉だけど、当時は眉毛の1本、2本が勝負(笑い)。私も頑張って抜いてました。眉を整えると、まぶたが広くなるから、アイシャドーの感じは以前とは変わってきますよね」
山:「アイシャドーは1色をサッと塗って、目尻だけちょっと色を入れるとか、軽めの感じでしたね。眉が細く、色も薄くなると、インパクトがなくなるから、目元にキラキラしたものが欲しくなる。でもそれだけだと締まらないからと、マスカラ戦国時代に突入するのが2000 年代」
そして、現在は “アンチエイジング”という言葉が一般化し、黒木瞳や松嶋菜々子などナチュラルでエイジレスなタレントが女性の憧れに。
山:「しっかりメイクをすると、どうしても落ち着いて、老けて 見えてしまう。今は“若い”が最大の目標ですから、ナチュラルメイクがスタンダードになっていますね。でも、そろそろみんなの意識が変わる時期かもしれな い。いつもナチュラルではなく、自分の気持ちを切り替えるためにメイクを活用する方向に行くと思う」
ダ:「メイクにもTPOって大事ですよね。お化粧することでスイッチが入るってありますでしょ? これまで以上にメイクは、自分のためにするものになっていくんでしょうね」
※女性セブン2013年6月6日号