ジメジメする梅雨の季節。湿気とともに嫌なのがニオイだ。臭気対策アドバイザーの岩橋尊嗣(たかし)さんはこう話す。
「人間は、約40万種類ものニオイを感じとることができます。ニオイには必ず発生源があるので、“臭い”と感じたら、まずその原因を突き止めて」
そして、家庭における悪臭の原因第1位は、ズバリ“菌”だという。
「菌が、エサとなる生ゴミや人間の皮脂や垢などを食べ、分解して排泄するときに悪臭を放ちます。菌は温度、湿度、栄養分のある環境で一気に繁殖。つまり、この3条件がそろう梅雨は、まさに菌にとって絶好の季節なんです」(岩橋さん)
3条件のうちひとつを取り除くことで欽の繁殖を抑えられるとのこと。
「たとえば、キッチンなら、“水分=湿度”を完全に取り除くのは難しいですが、“生ゴミ=栄養分”を放置しないことは可能。3条件のうち、効率的に無くせるものはどれかを見極めて!」(岩橋さん)
さらに、ライオンの杉本美穂さんによると、浴室の皮脂や垢、トイレの尿の飛び散りなど、家の中にいかに菌のエサを残さないかが勝負の決め手とも。「そのため、梅雨どきはこまめなお掃除が消臭への近道です」(杉本さん)。
※女性セブン2013年6月13日号