5月中旬のある日曜日、都内の紳士服店にいた久米宏(68才)は、偶然、過去に何度もインタビューしている日産自動車社長のカルロス・ゴーン氏(59才)にバッタリと出くわした。
「当然、ご挨拶したわけです。“こんにちは”って。そしたらね、無視です。チラッとこっちを見て、“何か言ったか?”という顔でね。挨拶を無視されるってこういう気分なのか、と思いました。ちゃんと挨拶したら、挨拶し返すべきですよ!」
これは5月18日放送の『久米宏 ラジオなんですけど』(TBSラジオ)で、久米が披露したエピソード。不満げに語る久米をよそに、パートナーの堀井美香アナ(41才)が苦笑しながら、こうツッコミを入れた。
「やったことはやり返されるんですねぇ…」
堀井アナがこう語ったのも、久米もまた、まったく同じことをやっていたからだ。5月10日放送の『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、岡村隆史(42才)がこんな話を暴露した。
「(TBSに行ったときに)前から久米宏さんが来はったんですよ。オレは“おはようございます”って言って、頭を下げたんです。ところがですよ、久米さんはそのまま素通りしたんです…」
久米は岡村を無視し、マネジャーと話していたという。
「芸能界に22年いて、まだこんなことあんのかって。悲しくなったというか、もうええわって思って…」
そう嘆いた岡村だが、久米のこうした態度は、今に始まったことではなかった。話は久米が『ニュースステーション』(テレビ朝日系)に出演していた1980年代後半にまでさかのぼる。
「久米さんは、メーンキャスターということで、毎日みんなから挨拶され、それがあまりにも煩わしくなり、ある時“挨拶はもうやめた”と決意したそうです。以来、誰に対しても会釈すらしないという徹底ぶりです。オンエア前の久米さんは、いつもスタッフルームで新聞を読んでいるんですが、挨拶してもまったく無反応なので、いつしかスタッフも彼に挨拶しないようになったほどです…」(テレビ関係者)
そんな久米が、あえて挨拶の話題に触れたのは、岡村の発言を受けてのものだろうが、そうやってさりげなく“自己反省”をアピールする久米のあざとさもまた、岡村は気に入らなかったようだ。5月24日放送の『オールナイトニッポン』で、岡村はこう皮肉った。
「久米さんがそれ(挨拶)について喋ったんですよ。“ゴーンに挨拶を無視されました”って。ぼくの名前に一切触れることもなく、シレっとこの話題に触って…。さすが久米宏ですよ…」
※女性セブン2013年6月13日号