タレントの矢口真里が離婚した。原因は矢口の不倫といわれている。妻の不倫現場に遭遇したとき、夫の「大人としての対応」とは何か。大人力コラムニスト石原壮一郎氏が指南する。
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このところ注目の的だった矢口真里と中村昌也が、やっぱり離婚届を提出しました。あくまで「一部の女性週刊誌の報道によると」ですけど、原因とみられているのが、矢口が自宅で不倫に励んでいた現場を夫の中村が目撃したという事件。今年の2月、飲み会の後に矢口が年下の男性モデルを自宅に“お持ち帰り”して、夫婦の寝室にいるところを予定より早く帰った中村と鉢合わせしたとか。どういう場面を目撃したのか、そこでどんな会話があったのかは、残念ながら定かではありません。
不倫がこれだけポピュラーになっている世の中ですから、自分も同じ状況になる可能性は大いにあります。そう、中村と同じ目に遭う可能性が……。備えあれば憂いなし。いつ妻の不倫現場に出くわしてもいいように、大人としての望ましい対応を考えておきましょう。
いくら大人でも「あ、せっかくのところをお邪魔してごめんなさい」「お粗末さまですが、ゆっくりご賞味ください」など、礼儀正しければいいってものでもありません。かといって「人の女房に何しやがるんだ!」とか何とか言って、いきなり殴りかかるのも考えもの。相手が恐い人だったり強い人だったりするリスクもあるし、自分を裏切った女房ではなく連れ込まれた男だけに怒りの矛先を向けるのは、なんだかみっともない気もします。
もっとも重視したいのは、どうすれば妻と間男野郎を針のムシロに座らせることができるか。怒ったり騒いだりしたら、相手も開き直って楽な気持ちになりそうです。まずは落ち着いた口調で「さて、どういうことか説明してもらおうか」と詰め寄りましょう。妻が口ごもったら「どうしましたか、矢口真里さん」と問いかけるのも一興です。場違いなジョークが秘めた怒りの大きさを表現してくれそうだし、そんな小粋なセリフを言えた自分に対する満足感でショックが少しは和らぐ……かもしれません。
もしふたりがあられもない恰好をしていたら、あわてて服を着ようとしても「あ、そのままそのまま」と押しとどめて、「まずは記念に一枚」と言いながら携帯のカメラでパチリ。証拠写真を撮ることで、ふたりをいろんな意味で追い詰めましょう。さらに、間男野郎に向かって「よかったら、お名刺いただけませんか」と尋ねるのも大切です。
そのほかチャンスがあったら「まさか、こんなテレビドラマみたいな場面を経験させてもらえるとはねえ」とか「なるほど、知らぬは亭主ばかりなり、か」といったセリフも繰り出したいところ。実際は相手がさっさと逃げて行ったり妻に逆ギレされたりして、想定通りの展開にはならないかもしれませんが、想像すればするほど夢がふくらみます。
ここまで心の準備をしておけば、いつ妻の不倫現場に出くわしても大丈夫。むしろ用意したセリフを言いたくて、出くわすことを期待するようになる効果もありそうですね。