いつの時代もテレビの世界を彩ってきたドラマ。そこで、『働きマン』などを手掛けた脚本家・吉田智子さん、『ドラゴン桜』『天体観測』などの脚本家・秦建日子さん、そしてテレビウォッチャー・カトリーヌあやこさんの3人に、テレビドラマについて語ってもらった。
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カトリーヌ:最近はなんでもアイドルが主役という印象があって。アイドルが悪いわけではないけれど、テレ朝の刑事ものみたいに、もう少し年配の人がメインでもいいんじゃないかなって思います。
大河も人物に寄り添いすぎ。平清盛(2012年)は尾崎豊みたいだったじゃないですか。「お前は大人の代弁者なのか!?」みたいな、「盗んだ牛車で走りだす」みたいな! なぜ、時代劇なのに現代的な悩みを抱えているんだろう。私は大河なら大きく時代を描いて、その中に人々がいるという作品を見たいです。
吉田:そういえば時代劇がほとんどなくなりましたよね。
秦:そうですね。でも脚本家として時代劇はやってみたいジャンル。たまに新しいドラマの企画募集がきて「自由な発想で!」と書いてあるから、時代劇のアイディアを出したらお金がかかるからというだけで却下されたり(笑い)。自由な発想じゃないじゃん! と軽くいじけた記憶があります(笑い)。
カトリーヌ:今クールでおふたりが見ているドラマは何でしょう?
吉田:私は空飛ぶ広報室(2013年)。航空自衛隊があそこまで協力するドラマって初なので、「うわ、ブルーインパルス」「スクランブル!?」と驚きで。
秦:ぼくもそれは見ています。実はぼく、舞台の作・演出をずっとやっているんですが、昔一緒にやった男の子がついに連ドラの主役にまでなったという…。
ふたり:それってもしや…。
秦:綾野剛くん。すっごく立派になった子供を遠くから眺めるダメな父親みたいな心境でした(笑い)。一緒に舞台をやったのは10年ぐらい前なので、ずいぶん長い間会っていないんですけど、LINEを始めたらいきなり綾野くんからメッセージが届いて、わぁ、すごいな! LINE素晴らしいゾ!と感動したりして…(笑い)。
※女性セブン2013年6月13日号