いよいよ関東地方でも梅雨入りが宣言され、ジメジメした季節に突入。そんななか悩まされるのがカビだ。
気がつくと発生しているカビだが、NPO法人カビ相談センター所長の高鳥浩介さんによると、「家のほこり1gを調べると、だいたい100万個くらいのカビがいますよ」という。
また、カビは湿度や温度の変化が激しいほうが発生が早い。
「極端な例ですが、湿度85%がずーっと続いていると、カビが生えるスピードは遅い。むしろ湿度が50%になって、また90%になるなど変化が激しいほうが発生するスピードが速いんです」(高鳥さん)
暑さやジメジメを我慢して急にエアコンで部屋の温度や湿度を下げるより、早めにエアコンのドライなどを活用し、一定にコントロールして。
基本的にどこにでも生えてしまうカビだが、注意すべきポイントはある。NPO法人日本ハウスクリーニング協会の指導員・西田初枝さんはこう語る。
「お悩み相談で多いのは、お風呂、サッシのゴム。見過ごしがちなのは、トイレのタンクの裏や下のほうなど空気が対流しないところですね。窓から遠い天井の隅、たんすや押し入れの隅も多い。枕やベッドマットも梅雨時期は点々とカビが生えることもあります」
浴室全体に水でシャワーをかけると温度が下がってカビ予防にいいというが、西田さんはさらにこんなアドバイスをする。
「最も大敵なのは、やはり湿気。自分が体を拭いた後のバスタオルで風呂場全体をばーっと拭いて、そのまま洗濯機へ放り込むのが楽なうえにいちばんいい予防法です」
そのうえで、窓を開ける・換気扇を回す、を忘れずに。
また、たんすや押入れ、クローゼットについては、外出時にドアをきちんと閉めるより、“ズボラ”に開けっ放しにしたほうが湿気をこもらせなくていいという。
「特にクローゼットや押し入れには湿気がこもりやすいので、来客などの予定がないなら開けっ放しにして風通しをよくしましょう」(西田さん)
これはダニにも共通の予防法だという。
※女性セブン2013年6月13日号