「おサイフ」の中味も違えば、護衛の数、皇居を出入りする門まで、皇太子家(東宮家)と秋篠宮家には大きな「格差」がある。 居宅の大きさも段違いだ。産経新聞記者・大島真生氏が解説する。
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皇太子家と秋篠宮家はそのようにして明確に区別されており、その違いがもっとも顕著なのが「おサイフ」だ。
皇室関係の予算には、皇室自身の活動にあてられる「皇室費」があり、そのうち公的な活動に使われる予算が「宮廷費」。天皇、皇后両陛下と皇太子ご一家が私的に使うものが「内廷費」、その他の皇族の私的なおサイフが「皇族費」だ。
平成24(2012)年度の予算でみると、皇室費は約61億9500万円。その内訳は、宮廷費が約55億8000万円で、内廷費が3億2400万円、皇族費が2億9100万円となっている。
内廷費の対象は5人。一方皇族費の対象は、秋篠宮さまや悠仁さまを含めた宮家の皇族方で総勢17人。単純計算では、愛子さまは約6500万円で、悠仁さまは約1700万円となる。もちろん実際はそんなに単純ではない。
宮家当主は定額3050万円とされ、親王妃はその半額、成年の子は3割、未成年の子は1割とされている。秋篠宮家の皇族費は総額で約6100万円となる。
居宅はどうか。皇太子家の敷地は5460平方メートル。うち私有の居宅部分は870平方メートル。部屋数は17とされる。
一方、秋篠宮邸の敷地は1417平方メートル。私有の居宅部分は472平方メートル。部屋数は8。明らかに秋篠宮家のほうが小さく、ご家族が5人であることを考えると、より差は大きい。
※SAPIO2013年6月号