老後への備えのために働きたいと思っても、実際にどんな仕事を選んだらいいのかわからないという人も多いのでは? そこでパートの探し方と選び方を解説する。
「パート雇用の求人は増えています。応募がないと嘆く企業も多いので、いいなと思ったら行動してみる価値があります」
と語るのはキャリアカウンセラーの平田未緒さん。働いた経験も、資格もない主婦にできる仕事はあるのだろうか。
「専門職においては経験が重視されますが、未経験者歓迎の職種も多くあります。パート採用においては経歴よりも面接での人柄ややる気を重視する傾向にあります」と、「アイデム人と仕事研究所」の岸川宏さんは説明する。
仕事を探す前に職種や勤務地、通勤時間、希望勤務時間、時給などの条件を考える。項目に優先順位をつけてハローワークなどで相談したり、新聞の折り込みをチェックするなどし行動に移すとよい。
アイデムが運営する「イーアイデム」など、ネットの求人情報も活用できる。場所や勤務形態、未経験可、中高年OKなどを細かく指定して検索できることから、効率よく仕事を探したい人にはおすすめだ。近所にこだわる人も多いが、時給の高い仕事を探すには働く場所も慎重に考えるべきだという。
「都心や中心部に出ると、同じ仕事でも時給が上がる場合が多いです。例えばコンビニでも、東京都心と郊外では100円以上違いますし、牛丼チェーンでも、ランチタイムの時給が500円近く違うケースもある。交通費支給のパートもあるので、通勤時間を読書などにあて有効に使い、こうした場所で働くのも手です」(平田さん)
時給で選ぶなら、保育園送迎やマザーズヘルパーのように、幼児を世話する仕事や調理関係、コールセンター業務などは需要がある。必要な人材がとれないと時給は上がる傾向にあるという。
しばらく職を離れていて、急にフルタイム勤務だと息切れしてしまう人も。体力が続かずに辞めるより、最初は週に3日、短時間勤務など様子を見て時間を増やしていくのもいい。
「50才なら65才まで15年ある。この先ずっと働き続けるには、その職場で働くことをイメージすること。楽しくできる仕事を見つけることが大切です」(平田さん)
※女性セブン2013年6月20日号