都心の高級マンションから、西へ10km離れた私鉄沿線の街に一家が引っ越したのは今から6年ほど前のことだった。
100坪超の土地に建つその大豪邸は家賃100万円ともいわれた。その家に引っ越してきたのは、鈴木保奈美(46才)と夫の石橋貴明(51才)、そして3人の娘(14才・12才・10才)。
「保奈美さんは“お子さんのため”と言っていましたよ。3人の娘さんたちが通っているインターナショナルスクールがその家の近くにありますからね。でも去年の終わり頃、突然引っ越していかれたんですよ。お子さんたちの学校のためにわざわざここを選んで住んでいたのにどうしちゃったんでしょうか?」(近所の住民)
一家の新たな引っ越し先。それは冒頭の都心高級マンションだった。
「そのマンションは、もともと石橋さんと保奈美さんご夫婦がずっと持っていらっしゃった物件なんですよ。去年の夏に大きなリフォームをしていました。壁紙を一新して、キッチンも最新のものに入れ替えたり…」(一家を知る人)
当時、長女は中学校に入学したばかりで、下のふたりの娘は小学校に通っていた。その娘たちのために郊外へと引っ越し、長年暮らしてきたのに、このタイミングで都心へ戻ってきたのはなぜなのか?
「鈴木さんが本格的に女優復帰するためだったそうです」(テレビ局関係者)
引っ越し直後の現在、保奈美はドラマ『家族ゲーム』(フジテレビ系)で、15年ぶりに民放連ドラ復帰を果たした。その背景にはこんな理由があったという。
「子供たちが成長してどんどん手がかからなくなっていくにつれて、周りでは同じような立場のママ友たちが何人も仕事に戻っていった。そんな中で、彼女自身も“自分には何ができるかな”って漠然と考え始めたそうです」(保奈美の知人)
その悩みを相談していた旧知の女性は、「今しかできないこともあるのよ」「また女優に戻ったら」と復帰を勧めたというが、保奈美は「そのうちね」と受け流していた。そんな矢先の2008年のこと、その女性が病気で他界してしまったのだ。
<家庭を守りながら、自分自身の人生をどう生きるのか。それは、彼女が遺してくれた“宿題”だった>
ある雑誌のインタビューでそう語っていた保奈美。“宿題”と向き合った彼女は、女性誌でのエッセイをスタートさせ、2011年のNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』への出演も決めた。
※女性セブン2013年6月27日号