矢口真里騒動でにわかに注目を浴びる“妻の不倫”。浮気・不倫というと、男性の専売特許という印象がまだまだ強いが、女性の不倫経験者は確実に増えている。
『週刊ポスト』が2010年に人妻2041人に行ったアンケートによれば、「不倫経験がある」と答えたのは実に29.6%。身近でも「友達の友達」ぐらいまで範囲を広げれば、不倫の話は誰もが耳にするようになった。
「パート先で知り合ったひと回りも若い男の子とつきあっているママ友がいます。デートで帰りが遅くなる言い訳は『PTAの会合』が定番。子供は塾や習い事で家にいませんしね。旦那さんも、信じ切っているどころか、ちょうどいいやと、その日は自分も飲んで遅く帰ってくるみたいですね。だから、気がつくはずがありません」(50代・パート)
「小学校に通う次男のママ友が、休日に出かけた先で、男の人とラブラブの様子で歩いていたので、ご主人だと思って『奥様にはいつもお世話になっています』と挨拶したら、奥さんの顔がこわばって『このことは家族には言わないでください』と。エッ!?と思って、それから、あ、そうなのか、と。意外と身近にいるものなんですね」(40代・主婦)
女性の不倫が増える要素はいくつもある。結婚後も働く女性が増えたこと、ツイッターやフェイスブックなどSNSが普及したことで、これまでにはなかったような新たな出会いの機会も生まれた。
それに、しっかり稼いでいる女性は、仕事を口実に時間の都合もつけやすいし、ラブホ代にも困らない。
実はそうした中で特徴的な事象が、「ウチくる」不倫なのだという。つまり、夫の留守に恋人を家に呼んでしまうというパターンが巷にあふれているのだ。作家の内藤みかさんが語る。
「自宅での不倫は、私の周りの主婦の間でも増えています。皆さん、長引く不況の中で、お金にシビアになっている。バブル期のように高級レストランでご飯を食べて、シティーホテルに泊まって…というような話は激減しました。浮気相手の男も若くて、お金がない。じゃあ、『ウチくる?』『行く、行く!』ってことで、家に呼ぶんです」
ママ友をランチに誘うような気軽さで、夫のいない間に家で、子供が普段走り回っているリビングやベッドルームで…というのは想像するだけでも心臓が飛び出しそうな大胆さだ。しかし、その裏には、日頃の夫の行動への仕返しの意味もあるのだという。
「自宅で不倫している友達、いますよ。彼女は前に夫に浮気されたことがあって、その仕返しの気持ちが大きいみたいですね。家に呼んで、夫とのベッドで盛り上がると背徳心が増して、一層興奮するんだとか。終わった後にシュッシュッて消臭剤をまけば、においはもちろん、不倫の罪まで消えたような気がするから不思議って笑っていました。男性には、自宅での浮気はまず無理ですもんね」(40代・主婦)
※女性セブン2013年6月27日号