ビッグダディ・林下清志さん(48)にとって、番組のヒットは必ずしもいいことばかりではない。プロインタビュアー・吉田豪氏を前にしてこう語る。
──それこそ有名になると、近づいてくる女性もいたりするんじゃないですか?
林下:露骨な人はいっぱいいますよ。ああいうのも好きなんですよね、まわりくどくないのが。たとえば豊田にいたときに、接骨院の受付時間ギリギリに大阪の人が来て、「この時間に大阪から来て、今日、泊まるところはあるんですか?」って聞いたら、「いや、泊まるところはないんですけど、ダディのところに泊めてもらえますか?」とか。
──ストレートですねえ!
林下:「それはないでしょ」って話をして。で、接骨院の院長が、「いや、せっかく林下さんを見に来てくれたんだから、じゃあ一緒にご飯でも食べて帰ってもらいましょうよ」って言って、院長と俺と俺の長女と4人で焼き肉を食いに行ったんですよ。そしたら、ウチの娘に「ウチの旦那さん、私が子供が欲しいって言ってるのに『今日は疲れたから』って、そんなのおかしいでしょ?」なんて話をするわけですよ。19の娘は「はぁ……」って聞いてて。
──知るかっていう(笑)。
林下:それで、院長が「ちょっと面倒くさくなりそうなので、知り合いのホテルをとったし、タクシーでこの人をそこへ送って逃げましょう」って言ってくれて、院長と一緒に帰ったんですよ。そしたら焼き肉屋から院長に「林下さんの部屋を教えてくれって、女の人がタクシーも帰して居座ってるから、なんとかしてください」って電話がかかってきたらしくて。
俺は次の日の朝、その話を聞いて「それはご迷惑をかけました。で、どうしたんですか?」って聞いたら、「しょうがないので、林下先生の代わりに俺が焼き肉屋へ行って、ホテルまで送り届けましたよ」って言われたので、「送り届けただけですか?」って聞いたら、「いや、最後まできっちり林下先生の代わりを済ませました」って言うから、「お手数をおかけしました」って(笑)。
※週刊ポスト2013年6月14日号