夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(37歳)がスポーツ用品メーカー勤務の奥様(35歳)。ご主人、ダジャレ好きだとか。
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他愛のないダジャレは私も笑ったり、無視したりで問題なかったんです。ところがこの数か月は、超のつくほどの壇蜜ファンになってしまい、ニヤつきながら人前で壇蜜ダジャレを連発するんです。
私が近所の奥さんと立ち話をしていると、「ヒソヒソ話、密談はダメ。ひっくり返して談密、壇蜜でいこう!」「僕、アマチュアの将棋3段なんですよ。段3つ、壇蜜!」「新ことわざ。『人の不幸は壇蜜の味』!」
私、主人の前で宣言しました。「これ以上続けるなら離婚も考えるわよ」と。でも、懲りない主人は近所の洋食屋で食べ終わった後、「美味しい! 星3つ……じゃなかった、壇3つ(蜜)!」。すると、マスターが「壇蜜さんのファンなんですか? 私も大ファンなんです。血液型、知ってますよね?」。主人は、「えーっと、B型かな?」「O型です。おっぱいも大型!」。
自分は連発でも、他人のダジャレは嫌いな主人、すっかりシラケ顔で沈黙。以来、壇蜜ダジャレはゼロ。マスター、ありがとう!
※週刊ポスト2013年6月21日号