開運につながる風水理論を日常に取り入れる方法を伝授する「由美里風水塾」。風水建築デザイナー直居由美里さんが金運UPの方法を指南。風水的に整った住まいに暮らせば、自然な形で財がもたらされるという。以下、直居さんの解説だ。
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古代中国では、財運は風(空気)や水によって運ばれると考えられていました。家の中に新しい風が入ってくるのは玄関。そのため、風水での最重要ポイントは玄関。古代中国では、玄関の向きによって一族の繁栄が左右されると信じられていました。
それは現代でも同じ、玄関を通って金運をはじめとしたあらゆる運が家の中に入ってくるのです。そして、「トイレ掃除で金運アップ」と盛んにいわれるのは、水を流す場所だから。排水がスムーズでないと、そこからよどみが生じます。浴室やキッチンも同じです。
風水は古代の支配階級のものでしたから、租税として納められた農作物をいかに管理するかが、国の財政に直結すると考えられました。現代生活では、キッチンの食材管理ができていない家はお金が貯まりません。株式投資は南、相続は東北など方位を意識して運気を上げることもできます。
熟練した風水師は、扉を開けて玄関を見ただけで、その家のおおよその経済状態を言い当てることができます。商家では、開店前に打ち水をして入り口を清めるのも、商売繁盛を願ってのことです。
脱ぎっぱなしの靴が散乱し、ゴルフバッグや自転車、宅配便の箱などが無造作に置かれ、たたきには泥やホコリが溜まっているような玄関では、収入アップは望めません。風水を学び始めた頃の私が、最初に実践したのは、寝る前に玄関のたたきを水拭きする習慣です。これを毎日続けたからこそ、事業が発展したのだと確信しています。
缶詰や乾物、お菓子類が出しっぱなしになったキッチンは見苦しいだけでなく、金運にマイナスです。賞味期限切れで食材を無駄にするといった現実的な損だけではありません。命を支える食材の整理ができていないと、お金の管理もずさんになり貯金ができないのです。また、冷蔵庫やシンク下などは扉があるため、中が乱れていても外から見えないのをいいことに、無造作に食材や調理器具を突っ込んでおくのも禁物です。
※女性セブン2013年6月27日号