くっきり二重、まっすぐ整った鼻筋、キュッと締まったウエストに今にも服からこぼれそうな豊かなバスト…。
「生きるフランス人形になりたい」
そう言って、大きな瞳を輝かせる現役モデルのヴァニラ(年齢非公開)。これらのすべては整形で手に入れたものだ。
顔のみならず体のあらゆる場所の整形を繰り返すこと30回以上。総費用は1000万円を超えるという彼女は、『私の何がイケないの?』(TBS系)で“整形モンスター”と紹介されたのをきっかけに、話題を呼んでいる。
美への憧れをもつようになったのは、小学校低学年のころだった。
「おばあちゃんの家でフランス人形を見たときに、これは誰が見ても絶対きれい、かわいいと思える、目標とするべきものだと思ったんです」(ヴァニラ・以下同)
胸はもともとEカップだったが、もっと大きいほうが人形っぽくなれると思い豊胸した。鼻筋をまっすぐにし、ウエストは脂肪吸引した。半年に1度くらいのペースで整形を行うようになった。
「なんか理想の形じゃなかったり、手術後に菌が入ってちょっと腫れて、再手術が必要になったりね、やっぱりリスクもあるから。でも、そんな説明を最初に聞いても、躊躇はしなかったですね。今の自分でいるぐらいならやったほうがましだから」
ほぼ理想に近づいたのではないかと尋ねると、まだ、2%くらいだと言い切る。
「まだまだです。全身細くしたいし、胸ももっと大きくしたいし、ウエストは脂肪吸引で40cmくらいにしたいし…。多分、永遠に完成しない。だから追い求められるのかも」
テレビに出たことでの周りからの反響は思ったより肯定的だった。
「もちろん否定的な意見もありましたが、“私もやりたい”とか、“自分は勇気がなかったけれど、ヴァニラさんのおかげで手術できました”とか、そういう意見も多くて。
きれいになることにみんなが関心を持ってくれるのがうれしかったですね。私には美しい世界を作りたいという夢があるので、みんながきれいになったらいいなと思うんです。そうしたら張り合いが出るじゃないですか。自分も頑張ろうって」
最近はプチ整形などもあり、以前より整形に対するハードルは下がっているとはいえ、まだまだ整形に対して否定的な人も多いが、世間の意識を変えたいという。
「そもそも整形をするということが何でいけないのかがわからない。世の中には、えっ!?整形してるの?とか言う人も多いですが、そういう日本を変えたいんです。これからは自分が美しくなるだけではなく、容姿で悩んでいる人、コンプレックスのせいで心が弱くなっている人に対して、少しでも勇気を与えられる美の伝道師になりたいです」
※女性セブン2013年7月4日号