【書評】『栞子さんの本棚』(夏目漱石ほか/角川文庫/580円・税込)
三上延のミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズに登場する、古今東西の名作を集めたアンソロジー。ビブリア古書堂店主の栞子が危機に陥る原因となった『晩年』(太宰治著)、栞子をサポートする大輔がそのタイトルを読めなかった『蔦葛木曽棧』(国枝史郎著、読み方は「つたかずらきそのかけはし」)など、12編を収録。
収録作の思い出と創作秘話を三上が語ったエッセイもあり、本好きでなくてもおおいに楽しめる。
※女性セブン2013年7月4日号