体力低下のため、6月10日から公務をお休みになられていた皇后美智子さまは、6月17日午前、陛下とともに『日本学士院賞第103回授賞式』にご出席、1週間ぶりに公務に復帰された。宮内庁が美智子さまのご体調について、次のように発表したのは6 月10日のこと。
<4月18日より頸椎症性神経根症による左の肩から上腕にかけての激しいお痛みがあり、2週間以上にわたるご治療をお受けになりました。ご症状は軽減されていますが、ご体力はかなり低下しておられます。
また最近、時折、歩行に際し脱力され、少時立ち止まられるご様子がみられ(中略)6月11日よりは葉山御用邸へのお出ましが予定されていましたが、以前より頸椎とともに腰椎にも変形性変化がみられており、お車での長時間のご移動はご負担になると思われ、この機会に御所でゆっくりご静養いただき、あわせて検診をお受けいただくことといたしました>
お体を休められるための葉山での“ご静養”にもお出ましになられないほど、美智子さまは満身創痍の状態なのだ。
そして6月14日、美智子さまは宮内庁病院で検査を受けられた。その結果を17日、山本信一郎宮内庁次長が定例会見で明らかにした。
「頸椎と腰椎の変形により、下肢の筋力低下が見られた。今後、筋力増強、維持のため、運動を続け、頸部や腰部に負担がかからないようにしていただくことが重要」
下肢の筋力低下ということで、前述の宮内庁発表にもあるように、やはり歩行時に何らかの障害が出ているようだ。宮内庁が発表した美智子さまのご病状について、内田毅クリニック・内田毅院長がこう話す。
「頸椎の骨が変形してきたことにより、神経をダイレクトに圧迫しているんだと思います。加齢とともに骨の変形は強くなり、圧迫は次第に強くなっていきますから、痛みは増すばかりです。
頸椎の変性が悪化すれば、脊髄が押されて頸髄症になる場合も考えられます。そうなれば、筋力の低下により物を落としやすくなったり、歩行もふらつきはじめ、数年後には歩けなくなる可能性すらあるんです」
※女性セブン2013年7月4日号