女性のメイクには流行がある。細い眉毛が流行ったかと思えば、ナチュラルな太眉が流行したりと、トレンドの移りかわりのスパンは短い。
そんな今、少し前からアイドルの眉毛をまねた「困り顔」メイクが流行し始めている。あるポイントをおさえれば誰でも「困り顔」になれるが、そのポイントは眉山を下げた「困り眉」に仕上げること。眉尻をハの字に下げることで、困っているような不安げな印象になる。
ファッション誌で読者モデルを務めるAさん(22歳)は、周囲に「困り眉」のメイクを取り入れる友人が増えていると話す。
「AKBのぱるる(島崎遥香)が活躍し始めたころから、困り眉にする子が増えました。AKBの中では他にも優子(大島優子)とか、まゆゆ(渡辺麻友)が困り眉だし、よくみるとマリコ様(篠田麻里子)も平行眉です。強い女性、という印象をなくすためだと思います」
しかし、無理矢理流行に乗っかり「困り顔」にしている女子が、裏では周囲から白い目で見られているという切ない現実もあるようだ。女子大生のBさん(21歳)は、女子ならではのリアルな経験を話す。
「眉毛を半分くらい剃ってしまって、ペンシルで無理矢理“困っている風”にしている女子もいますが、汗で落ちてマロ(平安貴族風の眉毛)になってたりすると、笑っちゃいます。
先日行った、表参道のカフェの店員も、よく見たら困り眉メイクでしたが、明らかに似合っていなくて友だちとドン引き。その店員が客と口論になっていて、困り眉が客を困らせてる風景に、思わず失笑でした。
女子はトレンドに無頓着なのもダメだけど、トレンドに乗っかりすぎるのも痛いと感じますから、微妙なバランスが大事ですね」