のべ3万人以上に指導し、100%近い人がおなか痩せを即実感できるという「植森式ドローイン」。健康運動指導士の植森美緒さん(47才)が提唱するこのメソッドはとにかく簡単で、気づいたときにおなかをへこませるだけで、つらい腹筋運動や食事制限などは不要。くびれができる仕組みから実践編までは、植森さんの著書『世界一簡単な「くびれ」の作り方』(PHP文庫)で、細かく解説されている。
植森さんはこのメソッドで、47才にして身長163cm、ウエスト58cm、体重46kgのボディーを20年間キープしている。確かに、スーツの上からもわかるキュッと締まった見事なくびれボディーだ。
過去の数々のダイエットの失敗経験を経て、このリバウンドしない方法を考案。最終的に最大体重60kgから14kgの減量に成功した。きっかけは、整形外科で教わった腰痛改善体操だった。
「本来は運動が苦手なのに痩せたい一心で無理して運動をしたら、腰痛になってしまって。仰向けになって膝を立てておなかをへこませる動きをすると腰が楽になるので、これを普段立っているときにも応用して、おなかをへこませる動きを気づいたときにやっていたんです。すると、食事制限やハードな腹筋でも全然細くならなかったおなかが、シュルシュル〜って細くなってきたんです」(植森さん、以下「」内同)
おなかが出たりたるんだりするのは、日常生活でおなかの筋肉を使わず衰えさせていることが最大の原因だと言う。
「おなかをへこませ、その周りの筋肉を使うことによって、ウエストが引き締まって細くなります。ハードな腹筋をするのは、余計な筋肉がついて逆効果。筋トレをやっても、くびれはできません。しっかりとおなかをすぼめる動きを繰り返していけば、筋肉は形状記憶して次第にくびれができていきますよ」
やり方は、簡単。背筋を伸ばして肩を後ろに軽く引き、おなかをぐっとすぼめるように大きくへこませる。このとき肩を上げず、息を止めないように注意。この動きによって、くびれを作るのに必要な筋肉が鍛えられ、まずウエストのサイズが落ちてくる。さらに続けることで、そうした筋肉をバランスよく使えるようになり、今度は余計な脂肪が落ちてくるというわけだ。
回数に縛られないのも魅力だ。30秒を目安にへこませる動きを1日1回からでも始めて、慣れたら回数と時間を延ばす。毎日、続ければ続けるほど脂肪燃焼に効果的だ。1日数回でも、少しずつ筋肉は鍛えられ、1週間から10日ほどでおなかの引き締まりを実感できる。著者の指導を受けた人では1回でウエストは平均4cm減、なかには10cm以上減った人も。
「食事制限やランニングなどの運動で痩せたとしても、全体的に痩せるので、下腹が出ている人はそのまま変わらないことも多い。だけど筋肉を上手に鍛えてあげれば、おなかから痩せられます」
※女性セブン2013年7月11日号