東京・新大久保始め、全国各地でネトウヨ(ネット右翼)による在日韓国・朝鮮人に対してヘイトスピーチ(憎悪発言)を繰り返す排斥デモが拡大している。6月16日の新大久保のデモでは、排斥デモ反対派との間で衝突が起き、8人が逮捕される事態となった。
今後は6月30日にも新大久保でネトウヨたちによるデモが予定されているという。東京都は「市民の権利」として届け出を受理する方針のようだ。
評論家の呉智英氏が指摘する。
「ネトウヨに主張はありません。もし左翼活動が社会的に許容された1970年代に彼らが生きていれば左翼活動をしていたはず。今は尖閣や竹島の問題で、何となくナショナリズムが認められる雰囲気があるから、右翼を気取っているだけで、結局、騒げるなら何でもいいんです。
世の中には変人やおかしな人が一定数存在する。ネトウヨなんて、それが徒党を組んでいるだけ。相手にするのもバカバカしい」
とはいえ、何らかの法規制が必要な段階に来ているのではないだろうか。
※週刊ポスト2013年7月5日号