「世界のメディア王」と異名をとるニューズ・コーポレーション社オーナーのルパート・マードック氏の離婚問題が話題になっているが、妻だった中国系美女のウェンディさん(中国名・トウ文迪)が中国人民解放軍のスパイだったとの疑惑が浮上している。中国情報専門サイト「汎華網(パンチャイナネット)」が報じた。
マードック氏とウェンディさんは6月13日、ニューヨークの裁判所に離婚を申請。そのこのニュースは瞬く間に世界中に流れた。マードック氏は82歳で、ウェンディさんは44歳。1999年に結婚してから体外受精で2人の娘をもうけた。ウェンディさんは常にマードック氏と行動をともにし、マードック氏の秘書あるいは共同経営者として、仲睦まじいおしどり夫婦ぶりを見せつけてきた。
それが突然の離婚で、世界中を驚かせたが、マードック氏は周囲に「ウェンディとの結婚は間違いだ」と話したとか、ニューズ社上層部からの有力情報として、この離婚には「びっくり仰天するほどの裏がある」と伝えられている。
そこで伝えられたのが、実はウェンディさんが解放軍のスパイだったとの仰天情報だった。
汎華網によると、ウェンディさんは大学生時代の1986年、解放軍総政治部のスパイ候補生になり、軍との密接な関係をもっていた。大学卒業後、米エール大のビジネススクールに留学したのも、欧米の要人に近づくためで、MBAを取得したのち、スパイ活動を本格的に開始。
香港に渡って、マードック氏が経営するスターテレビに入社。あるパーティにマードック氏が出席するとの情報を入手し、招待されていないのにパーティに潜り込み、わざとマードックとぶつかり、ワインをこぼし、知り合うきっかけをつかんだという。
その2年後に、マードック氏は前妻と離婚し、ウェンディさんと結婚し、妻の座を手にしたというわけだ。
しかし、2011年に起きたある事件が、マードック氏にウェンディさんスパイ説を信じ込ませることになった。
それは英国議会に出席する際、暴漢に襲われたマードック氏を守ろうとしたウェンディさんが現場のボディガードよりもす速く、暴漢を平手で殴り倒したこと。その間、わずか数秒間で、一部英国メディアは「思わぬ形で、スパイの特殊訓練の成果が現れたのではないか」と報じたことから、スパイ疑惑説が広がったというのだ。
ウェンディさんは「ノーコメント」を通しているが、一部香港メディアは「ウェンディさんに飽きたマードック氏がスパイ説を逆手にとって、離婚を迫った」との説も流れているが、ウェンディさんはマードック氏と14年間も連れ添っており、前妻の例からいって、慰謝料は10億ドルは下らないのではないかと見られる。