北朝鮮は一部に限ってレベルの高い装備を保有する。果たして自衛隊の装備と比較してどちらが上なのか。軍事ジャーナリストの竹内修氏が解説する。
【自走砲】
北朝鮮が日本より充実している装備のひとつが自走砲だ。機動性の高い装輪式自走砲を中心に1000両以上の自走砲を持つと思われる。「ソウルを火の海に」と脅しをかけられるのはそのためだ。日本が保有するのは機動性に劣る装軌式(キャタピラ式)の自走砲のみで、北海道にしか配備されていない。また、北朝鮮は日本が持たない装輪式ロケット砲も保有する(数は不明)。
【特殊作戦専用ヘリコプター】
日本がまったく保有せず、北朝鮮が保有するのが特殊作戦専用ヘリコプター。北朝鮮は30年近く前、ダミー商社を介してアメリカ製民間ヘリコプターを90機弱輸入し、韓国軍のヘリそっくりに塗装するなど特殊作戦用に仕立てた。
※SAPIO2013年7月号