AKB48 の松井咲子です。ここでは、初めての株式投資について詳しい人から教えていただきます。株は自分には遠い世界に思えていましたが、そんな私に株について水先案内人となって教えてくれるのは、岡三オンライン証券株式会社・社長の池田嘉宏さんです。すでに株に投資されている方も、改めて確認の機会としてごいっしょにどうぞ!
株というと、なんとなく難しそうなイメージです。そんな私に、今回から株式投資がわかるように指南してくれるのが、岡三オンライン証券の社長・池田嘉宏さんです。投資のプロに直接教われる、またとない機会とはいえ、少し緊張。
いよいよ、初回のレッスンを受けに、東京・銀座にある岡三オンライン証券へ。現れた池田先生は、「株は難しそうですか? 私も学生の頃はよく分からなかったですよ」とにこやかに案内してくれます。緊張がいっぺんにほぐれました。
いざ講義開始。すると、「AKB48は少ないお客さんから始まったそうですね」と先生から質問が。「はい、最初は劇場にお客様が7人。そこから始まって、今、AKB48は4チームで毎日公演しています。秋葉原だけでなく、各地で姉妹グループが活動しています」と私。
「今日は、そうしたAKB48という集団の成長過程と株式投資が、とても近しいというお話をします」と池田先生。これは新鮮です。でもどういうことでしょう?「まず、AKB48ですが、今では大勢の方が劇場に見に来たりCDを買ったり、握手会にも足を運んでくれていますよね? 自分たちの活動を応援してくれるファンがあってこそAKB48は存続し、成長もしてきたと思います」
はい、応援に支えていただいています。
「実は企業にもファンがついているんです。上場している企業なら、その企業の株を買うことで応援することができます。企業が成長すれば、ファンである株主にも様々なメリットが還元されます。企業をAKB48とするなら、ライブに足を運んだりCDを買う代わりに、投資家は株を買って応援するというわけです」
ふんふん。頷く私。なるほど、株を買う=企業に力を与える応援。先生はさらに解説します。
「ある企業の株を買って、もし400円で買った株価が1000円に上昇すれば、差額600円の利益を得られることになります。また株を持ち続ければ『応援してくれてありがとう』と、株主優待や配当をもらえることもあります。株主優待には企業の製品や割引券などがあり、投資家の楽しみのひとつとなっています」
応援した企業が成長して、お返しにプレゼントやリターンがたくさんもらえたら、お互いハッピーですね。
【咲子のノート】
●株を買う=好きな企業を応援すること
(株式会社=AKB48、株主=ファン)
上場企業をAKB48に見立てると、ファンに相当するのが投資家です。AKB48メンバーである私がファンの皆さまに応援していただいているように、企業は投資家の方々に株式を買ってもらうという「応援」をされているんですね。
企業が多くの人たちから応援=株を買ってもらうには、株式市場に上場し、会社の名前を多くの人に知ってもらう必要があります。株式が売り買いされる証券市場は世界中にあり、日本で最も知られる東京証券取引所は第1部、第2部、マザーズの3つの株式市場があります。中でも一部はいちばん規制が厳しく、マーケットの大きいところ。ゆえに東証1部に上場することは企業の信用が高まることにもつながっていくのです。
※マネーポスト2013年夏号