代謝には、体を動かす際に消費する生活活動代謝、食べ物を消費する際に使う食事誘導性熱代謝、生命活動に使う基礎代謝があるが、ダイエットのためには1日の総消費エネルギーの約7割を使う基礎代謝を高めることが重要だという。
代謝が落ちて太ったからと食事量を減らすのは間違いというのは、管理栄養士の堀知佐子さん。
「代謝を上げるためには、たんぱく質が必須。これに加え、ビタミンB群やミネラルなどを摂ることでスムーズな代謝が行えます。野菜などでこれらの栄養素だけ摂っても代謝のもとがないので、代謝は促進されません」(堀さん・以下同)
夏に向けておすすめは「豚キムチのにらスープ」と「薬味たっぷりかつおのたたき」の2品。(レシピ後述)
「豚肉にはたんぱく質、糖質代謝を促進するビタミンB1が豊富。それを吸収し、安定的に働かせることのできる、にらのアリシン、発汗作用のあるカプサイシンを含むキムチを加えて、栄養素を残さず食べられるスープにすれば摂りやすい。
かつおはたんぱく質の代謝を促進するビタミンB6を持ち合わせているため◎。血行促進のしそなど、薬味をいっぱい添えるとデトックス効果も高まります」
また、糖質の摂りすぎは、その分だけ代謝に必要なビタミン摂取も必要になるのでほどほどに。
【代謝UPレシピ】
「豚キムチのにらスープ」
鍋にだし汁1カップ、豚肉25g、キムチ40gを入れて火にかける。肉に火が通ったら、溶き卵1個を流し入れ、半熟状にして、刻んだにら10gを加えて沸騰させてから器に盛り、ごまをふる。
「薬味たっぷりかつおのたたき」
かつおのたたき60gを皿に盛り、みょうが1本、大葉2枚、貝割れ菜10gを刻んだ薬味と、にんにくチップ1/2片分をのせ、レモン汁としょうゆ各大さじ1を合わせてかける。
※女性セブン2013年7月18日号