風水を学べばもっと運はよくすることができる、と語るのは風水建築デザイナーの直居由美里さん。今回は、金運と健康を司るキッチンについて解説する。
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風水的に整ったキッチンで作られた料理は、エネルギーに満ち、食べる人を開運に導きます。反対に、乱雑でよどんだ気のキッチンでは、料理の手を抜きたくなり、いい加減なものしか食卓に並ばなくなるでしょう。
風水的にキッチンは、気が乱れやすい場所です。東洋占術の基本は木火土金水の五行で、キッチンには火の気を持つコンロと水の気を持つ蛇口が共存します。水と火は正反対の性質を持ち、水剋火という攻撃関係になります。コンロの噴きこぼれや油汚れ、排水口のぬめりなどが重なると、キッチンはカオス状態に。そこで作られた料理を食べる家族の運気は大きく乱れ、収入減や人間関係のトラブルを招きがちです。
料理が終わったら、コンロはさっと一拭きする習慣を。油汚れは時間が経つにつれて落ちにくくなります。換気扇は定期的に掃除を。空気の流れが悪くなると、火の勢いが弱くなり家運が低迷します。取り外しが大変なら、専門業者に依頼するのも一つの方法です。
コンロの状態が整ったら、次はシンクや蛇口回りを磨きます。排水口にゴミが溜まり水の流れが悪くなると、お金の巡りが悪くなり、人間関係もぎくしゃくしがち。排水口のダストカゴ、ゴム製のふた、三角コーナーはぬめりが生じないうちに、定期的に汚れを落としましょう。
水回りにプラスチック製品を置くのも気の乱れを生じます。石油からできたプラスチックは火の気を持つからです。水の気と相性のいいガラス素材の容器に移し替えると、気が安定します。
コンロの横にすぐシンクがある間取りも、火と水の相剋を引き起こします。水と火の気を中和する木製のアイテムを置くと、水のエネルギーが木に、さらに火へ巡っていくスムーズな循環が生まれます。
※女性セブン2013年7月18日号