7月1日、プロゴルフ界期待の新星・松山英樹が、ダンロップスポーツと3億円とも言われる大型用品使用契約を結び、大きな話題となった。プロゴルファーと言えば、ウェアには様々な企業の広告がついているが、海外では、契約メーカー以外の広告を排除する「総合契約」をするパターンが主流となっている。ナイキなどがそれで、タイガー・ウッズやローリー・マキロイのウェアがやけにスッキリして見えるのはこのためだ。
「石川遼がヨネックスから契約先を変える際、当初はナイキが最有力といわれていたが、他の広告をつけたいということで進展しなかった」(ゴルフ誌記者)
その石川と前述の松山が、現在のゴルフ界の2大広告塔であるが、価値はどちらが高いのか。答えは石川。実力では松山が大きく抜けているが、石川は「女性人気」が相変わらず強く、ワイドショーやファッション誌といったゴルフ以外の場での露出が見込めるからだという。
「実際、現場に来るマスコミの数も未だに石川次第。先日の日本プロ選手権では2人が同組で戦い、石川が予選落ちすると、決勝ラウンドでマスコミが半減した」(同前)
広告代理店関係者もこう語る。
「松山がカレーを食うより、石川が子供たちとカレーを食べる方がイメージがいい。彼の価値はまだまだ高い」
※週刊ポスト2013年7月19・26日号