政治家やら官僚やら、大企業の幹部のなかには、どんな不祥事が起きても、自らの非を認めず、開き直ってしまう人がいるが、自分の家族にそんな人がいたら、絶対にうんざりするはず。神奈川県に住む女性Tさん(46才)の夫(49才)は、まさにそんなうんざり男なのだという。
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「これは不祥事ではない」って、官僚上がりのプロ野球の加藤コミッショナーが余計なひと言を言って以来、少年野球の保護者が集まると「ばかジジイ、引っ込め!」という話が出るの。
「ああいう無神経な男と結婚したら最悪よ」「だよねぇ」──私もみんなに調子を合わせているけど、加藤コミッショナーって、高給取りでしょ? なら家族はガマンのしようもあるじゃない。うちの亭主は大した稼ぎもないくせに無神経さにかけてはいい勝負なんだから大したもんよ~。
たとえば亭主の叔父が入院したのでお見舞に行ったときのこと。なんと亭主ったら、病室のドアを開けるなりよ。
「あちゃ~っ、顔色、悪い~。病気、重いんだろ? そんなことないって自分の顔見たほうがいいって。医者の言うことなんか信用しちゃダメ、ダメ。医者は見込みのない患者には気休めしか言わないから」
さすがにビックリして亭主の足を蹴飛ばしたけど「なにすんだよ」ってシレーッ。こんなバカ、どこ探してもいないわよ。それから病気見舞いは私だけで亭主は駐車場待ちになったわよ。
※女性セブン2013年7月25日号