7月4日から5日まで、東日本大震災の被災地視察のため、2年2か月ぶりに岩手県を訪問された天皇皇后両陛下。今回は遠野市、大船渡市、陸前高田市など5つの市を回られる超強行日程だったものの、各所で被災者との時間を持たれ、励まされた。
だが訪問中、美智子さまを心配する声が数多く聞こえてきた。仮設住宅で暮らす60代の女性がこう言う。
「お帰りになられる際、スロープを降りていかれたんですが、美智子さまは踏ん張りきれないのか、陛下の左腕にしがみつくように体をあずけられ、ゆっくりと歩かれていました。正直、私には美智子さまが左足を引きずられているように見えました」
しかも、そのような美智子さまのお姿は一度ではなく、何度も見かけられたという。美智子さまが頸椎症性神経根症や腰椎の痛みのため、ご公務を休まれたのは6月中旬のこと。このとき宮内庁は美智子さまのご体調について、こう発表している。
<ご体力はかなり低下しておられます。また最近、時折、歩行に際し脱力され、少時立ち止まられるご様子がみられ(中略)お車での長時間のご移動はご負担になる>
それからまだ1か月も経っておらず、ご体調が万全とはいえない中、美智子さまが岩手慰問を強行されたのは、やはり“ひとりでも多くの被災者を励ましたい”との思いからだった。
だが美智子さまのご体調は想像以上に悪かったようだ。テレビや新聞では報じられていないが、こんな懸念が募る出来事が、東京駅出発の際に起こっていた。
7月4日、午前10時発の新幹線特別列車で岩手に向かわれるはずだった両陛下。しかし、ホームに両陛下が姿を見せられたのは、まさに出発時間の10時になってからだった。
「階段を使ってホームに上がってこられた美智子さまは、いつになくゆっくりとした足取りでした。2~3歩歩くと立ち止まり、また少し歩いては立ち止まりといった様子で。警備の人たちも腕時計を何度も確認するなど、ホームには緊張が走りました。結局、新幹線は“2分遅れ”で出発したんです」(皇室記者)
特別列車のため、他の乗客はいないとはいえ、関係者は右往左往したことだろう。
「周囲に迷惑をかけないことを常に思われている両陛下にとってみれば、極めて珍しいことです。しかし、それでもゆっくり歩かれなければならないほど、美智子さまの足の状態はお悪かったのでしょう。岩手での慰問を最後まで続けられるのか心配で仕方ありませんでした」(前出・皇室記者)
※女性セブン2013年7月25日号