猛暑が訪れ、幼稚園や保育園では児童の食事管理に神経をとがらせている。しかし、いくら園内で管理を気づかっても、朝食や夕食、持参するお弁当まで管理することはできない。都内の保育園で働く保育士Aさん(39歳)は、保護者の食への意識の低さを次のように嘆く。
「私が働いている保育園では朝食のメニューを連絡帳で知らせてもらっています。最近驚いた例では、“ねこまんま”と“シュガートースト”。お味噌汁をご飯にかけて食べさせたのでしょうが、いくらなんでも“ねこまんま”と書いて提出する神経を疑います。3歳児の朝食に“シュガートースト”というのも健康面を憂慮してしまいますね」
このように、子どもの食について意識が低いのは、必ずしも“若い母親”に限ったことではない。別の保育士Bさん(28歳)が語る。
「たしかに若いお母さんにありがちな話だと思われるかもしれませんが、若いお母さんでも娘さんのアレルギーを考慮して、その日の給食の献立を調べ娘さん用に作ってくる方もいらっしゃいます。給食がハンバーグの日に、豆腐でハンバーグを作って持参させていたこともありました。
もちろん、あまり豊かな経済状況でないご家庭で、かつ兄弟が多い場合、おむつの管理やお弁当への意識が行き渡らないご家庭があるのも事実。しかし、とても裕福なご家庭でも、お母さんばかりきらびやかな服装で送り迎えをして、お子さんの衛生面や友人関係に無頓着な方もいます」