皇居内にある音楽ホール「桃華楽堂」で7月9日、宮内庁楽部による演奏会が開かれ、天皇皇后両陛下、皇太子ご夫妻が揃って出席された。約30人の職員がドボルザークの『チェロ協奏曲ロ短調』など4曲を演奏。両陛下と皇太子ご夫妻は曲が終わるたびに拍手を送られ、約1時間にわたるコンサートを楽しまれた。
その2日前の7月7日、雅子さまは学習院OB管弦楽団の定期演奏会も両陛下とともに鑑賞されており、立て続けに両陛下とご一緒の時間を過ごされた。
そして7月12日の夜には、皇居で開かれた菊栄親睦会の夕食会にも出席されている。菊栄親睦会とは皇族および旧皇族が親交を深める会で、両陛下をはじめとして、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、眞子さまら皇族、旧皇族ら大勢が集って、和やかな雰囲気で会は行われた。
「やはり旧皇族の人々からもオランダ訪問以降、なかなか公の場に姿を見せられない雅子さまのご体調を心配する声があがりました。雅子さまは、そんな質問にも、とても柔和な表情で堂々と自分のご体調を説明されていたそうです。そんな雅子さまの様子をご覧になられた美智子さまは安堵され、目を細められていたようです」(別の宮内庁関係者)
雅子さまは、療養生活に入られてから、宮中晩餐会など大勢の人の前に姿を見せる機会は少なくなっていた。その理由は“多くの人の視線を集めると緊張して体調が悪くなる”というものだった。しかし、今回はそんな不安を払拭されるかのように、お元気な姿を見せられた。
精神科医の西脇病院・西脇健三郎院長がこう話す。
「これまでなかなか出席できなかった大勢の人が集まる会合に、自らの意思で出られたのであれば非常にいいことだと思います。適応障害は成功体験を重ねることが大切ですから。
まして大勢の人と一緒に夕食をとられたということです。人前に出られない人は、人と一緒に食事をするということは大変難しいのです。今雅子さまは、両陛下との時間を多く持たれるなかで、物事を前向きに捉えることができるようになっていらっしゃるのではないでしょうか」
※女性セブン2013年8月1日号