バブル崩壊以降、永らく続いた空前の超低金利時代が、いよいよ幕を閉じようとしている。しかし、長期金利が上昇傾向にある中、来年4月の消費増税前の住宅購入の駆け込み需要を取り込もうと、大手メガバンクはこぞって3年固定0.6%というオキテ破りの低金利商品の募集をしている。
それだけではない。ローン残高から銀行への預金額を引いた差額にしか金利がかからない。そんな優れもの商品「預金連動型住宅ローン」もある。
店頭金利はやや高めだが、ある程度の預金がある人なら最大で金利ゼロ。貯金をするだけで金利支払いを圧縮する「繰り上げ返済」と同じ効果がある。東京スター銀行、関西アーバン銀行などが取り扱う。
人気の10年固定型の金利で勝負するのが十六銀行と大垣共立銀行(いずれも岐阜県)。メガバンクより低い1.6%で顧客を集める。
北九州市が拠点の福岡ひびき信用金庫は、「子供の数」と「エコ住宅」による金利優遇を行なっており、最大で0.5%を優遇。
各地の地銀や信金・信組が打ち出すお得な商品も見逃せない。
※週刊ポスト2013年7月19・26日号