21才から親元を離れ、現在は結婚して東京に住むモデルの前田典子(47才)。彼女の両親は、現在、弟と大阪で暮らしている。
「母とは電話で頻繁に話をするし、仕事で関西に行くときは、時間があれば実家に寄るようにしています。私のトークショーを両親が見に来ることも増え、若いころより年を取った今のほうが、両親との距離は近い気がします」(前田・以下同)
中学生の長男の誕生日など、何かしら記念日には電話をかけて、子供、自分、夫の順に話をして、両親が自分以外の家族ともコミュニケーションをとれるよう心がけている。
また、モデルの仕事を生かして、両親と買い物に行き、洋服を選んであげることも多い。
「こちらから洋服を送ることもありますが、一緒に買い物に行って、洋服を選んであげることも多いんですよ。父は私が選んだハンチングや洋服を着て出かけたりしているのですが、“前田さんは、なんか違うわ”ってほめられるって、嬉しそうで(笑い)。父は出かけるときは同じ格好ばかりしているって、母は笑っていましたが、両親ともに若返ったような気がします」
いくつになってもほめられるのは嬉しいもの。ましてや娘が見立ててくれた服であればなおさらだ。これも元気に暮らしてもらう秘訣かもしれない。
水回りなど、高齢者になって使いづらい場所が出てきた実家のリフォームも要望を聞きながら行った。また、物を大事にし、同じ物を使い続ける親のために、布団やシーツなども積極的に買い替えた。
「以前、実家に泊まったときに昔からうち直して使い続けてきた布団が重くて“金縛り”のようだったんです。今は羽根布団もお手ごろのものが多いし、毎日使うものだからと、買って送ってあげたら“気持ちいい”って喜んでくれました。
物を大事にする世代だからこそ、生活しづらくても自分たちでは買い替えないものが多いんですよね。電化製品も古いものは漏電の心配などもあるし、買い替えたほうが節電にもなるから、実家に帰ったときに気づいた物は、ネットで注文してあげたりしています」
※女性セブン2013年8月1日号