全国には地元住民さえも知らなかった「オラが県の意外なナンバーワン」がある。そこで、数々の統計を基に「身近な日本一」を大調査。今回は牛乳の消費量を調べたところ、面白い結果が出た。
●牛乳の消費量1位は「京都」
(1位=京都、2位=兵庫、3位=奈良、4位=千葉、5位=広島)
1300年の歴史を持ち、宇治茶の産地としても知られる古都が1位という驚きの結果が出た(ちなみに緑茶の購入金額は全国19位)。
京都は世帯当たりのパン消費量が全国2位。朝食をパンと牛乳のセットで手軽に済ませる家庭が多いことが窺える。
ちなみにパン消費量1位の兵庫が牛乳消費量では2位。それにしても和食イメージの強い京都で「パンと牛乳」というのは、何とも不思議な感じである。
同様に意外なのは、牛乳生産量で断トツの酪農王国・北海道が、消費量では全国37位に沈んだこと。
これは「業界内で最大の謎」(日本乳業協会)といわれており、乳業メーカーなどでも理由の分析ができていない。北海道庁はこんな説を唱える。
「理由を考えたことはありませんでしたが、寒い冬が続くので、冷たい牛乳より、温かい飲み物が好まれるのではないでしょうか」
では、牛乳を温めればいいのでは?
「ホットミルクは作るのに手間がかかりますよね」とのことだった。
※週刊ポスト2013年8月2日号