「やられたらやり返す。倍返しだ!」──組織の歯車として押しつぶされることを拒否する、そんな銀行員の闘いを活写して、視聴率20%超の人気を誇るドラマ『半沢直樹』(TBS系、日曜21時~)。原作は『下町ロケット』(小学館)で直木賞を受賞した池井戸潤氏の『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』(いずれも文春文庫)。そんな同ドラマで、堺雅人(39才)演じる銀行員・半沢直樹を明るく支えるのが上戸彩(27才)演じる妻の花だ。
結婚記念日の夜、急な仕事が入り、約束の時間に間に合わないことを半沢が電話で告げると、花は口をとんがらせて噛みついた。
花:「あのレストラン、予約するの、どれだけ大変だったか知ってる?」
半沢:「ごめん。本当にすまない」
花:「直樹は全然悪くないわよ。だから余計にムカつくんじゃない。そのリンなんとかって書類、手柄の欲しい支店長に自分で書かせれば?」
バンカーとしては常に戦闘態勢の半沢は、妻に対する時だけは表情を緩め、下手に出て、やり取りを楽しんでいる。
「責めてはいますが、自分の上司に対して怒りを露わにしてくれて、半沢の気持ちがスッキリしていく。私なんて、上司からも妻からも責められ、どちらにも平謝りするのが常ですよ」(48才・男性)
この結婚記念日を巡るやり取りには続きがある。
半沢:「ごめん、この埋め合わせは必ずするから、そのうち」
花:「そのうちっていつ? せめて次の結婚記念日の前にしてよね!」
ガチャンと電話を切られたのに、半沢はまんざらでもなさそうな表情。
「翌年の記念日までにって、結局、いつでもいいわよって許してるってことですよね。女がこんなふうに言えるのには理由がある。半沢直樹はちゃんとHしてるのよ。妻を大事にもしてる。いつも不満がたまっている女は、せめてこういう記念日ぐらいは何かしてくれるだろうという、じりじりした期待を持っているんです。
それがすっぽかされるから爆発するんです。上戸彩ちゃんにデレッと鼻の下を伸ばしてる世の男性陣たちに、“しっかりその辺のケアができてるのか”って言いたいですね」(42才・女性)
※女性セブン2013年8月8日号