5年ぶりに活動を再開! さらにデビュー35周年で盛り上がるサザンオールスターズ。何しろ無期限活動中止だったものだから、突然のニュースに日本中が驚いた。驚いたのは、もちろんリーダーの桑田佳祐(57才)が2010年に食道がんを患っていたこともある。
「桑田さんの健康問題が最重要課題だったので、10年ぐらいは活動を休むのではと思っていました。アルバムの制作に7年かけることもあったので。それがたった5年で復活ですから本当にうれしい。車のCMを見て家族みんなで泣きました」(48才・主婦)
6月23日、サザンオールスターズの専用スタジオがある東京・青山から桑田の出身地である神奈川・茅ケ崎市のサザンビーチまで、5本のたすきをつなぐリレーマラソンが行われた。『希望の襷(たすき)』と名付けられたこのイベントは、サザンオールスターズファンクラブ会員の田島由美子さんが企画したものだった。
「昨年10月に企画を思いつき、フェイスブックに書き込んだところ賛同者が集まり、当日は143名のランナーとボランティアスタッフ198名で、サザンビーチを目指しました」(田島さん)
ゴールのサザンビーチでは、全国から集まったサザンのコピーバンドがライブを開催し、約2000人のファンが集まりイベントを盛り上げた。
「いつもサザンから勇気をもらってるので、“ありがとう”という感謝を伝えたくて企画したんですが、予想以上に多くのファンのかたが協力してくれて、改めてサザンの存在の大きさを実感しました」
イベントはインターネットの動画サイトで生中継され、桑田、原由子夫妻はこの動画をずっと見ていたという。
「桑田さんがラジオ番組の中で“サザン復活の背中を押してくれた”とやさしい言葉をかけてくださいました。勝手に35周年をお祝いしただけなのに、ファンを思ってくれる桑田さんの気持ちが、うれしくて号泣しました」(田島さん)
ファン歴35年で、サザンの応援サークル『しじみ倶楽部』会長の長坂浩さんは、テレビのサザン特集にも出演するほどの“有名ファン”。『勝手にシンドバッド』を歌っているサザンに衝撃を受け、すぐにファンクラブに入会した。
「デビュー当時は、ライブでの物販などをファンが手伝っていて、桑田さんにも直接会える機会があったんですよ。当時、桑田さんが約20名のファンと、茅ヶ崎の浜辺で年越しをしたことがあるんですが、デビューアルバムの収録曲『恋はお熱く』をアカペラで歌ってくれたのが思い出深いです」(長坂さん)
『居酒屋さざん』(神奈川県海老名市)のオーナーである今井清尚さんは、中学生のときからサザンの大ファン。
「私にとってサザンは、空気や水のような存在。もちろん、店名もサザンが好きだからです。16年前に出店したときに、桑田さんに手紙を出したら、“お店、頑張ってください”とはがきをくださったので本当にびっくりしました。うちにはサザンファンのかたもたくさん来てくれますが、桑田さんに会ったことがある人はみんな“大スターなのに謙虚ですごくいい人だった”と口を揃えて言うんです。そんな人間性のすばらしさも魅力です」(今井さん)
※女性セブン2013年8月8日号