「横浜? 全て変えなきゃダメだ」──7月17日、東京・渋谷公会堂で落合博満前中日監督(59)が講演会を行なった。講演終了後の質問コーナーで、「横浜DeNAはどうすれば強くなりますか?」と聞かれると、落合氏は冒頭の痛烈な一言。
これには、会場も大喝采となったが、続けて、先日話題になった横浜DeNAの池田純球団社長と波留敏夫打撃コーチの口論についても言及した。
「ベンチの裏で、社長とコーチがしゃべったヤツが(スポーツ紙の)一面に出る? マズいだろ、あれは。やるんだったら人のいないところでやれ。記事にされちゃいかん。ああいうことが起きる時っていうのは、チームの状態が悪いとき。
去年の阪神もそうでしょ。レフトやっていないマートンをレフトへ連れてって、関川(浩一コーチ)とやり始めたと新聞に書かれた。(チームの)なかで(揉め事)はあるんだけども、絶対表に出ないやり方をするべき。それが平気で出てくるときは、状態がいいときじゃない」(落合氏。以下「」内同)
監督時代、情報漏洩のないように徹底していた落合氏ならではの発言だった。そして話題は、同級生であるDeNA中畑清監督のことへ。
「キヨシ、成績悪かったら辞めるっていったんだよな。でも、俺のところに入ってくる情報は、『来年もやりたい』っていっている(会場大爆笑)。やりたいといって、球団がやってもいいよというなら、やればいいんじゃない?
でも、男に二言があったらマズいよな。今のまま(Bクラス)だったら、辞めざるを得ないんじゃないか。ほとんど監督の動きはこのオフないからね。栗山(英樹・日本ハム監督)は、早々と来年もう一年やることになったはずだから。12球団無風状態じゃない? だから、来年またみんなで、ここで会おうな」
と、なにかと取り沙汰される自身の監督復帰についても、暗に否定し、横浜DeNAについて、こう続けた。
「横浜弱いっていうよな? 弱いヤツ休むな。弱いんだったら、練習すればいい。調整は、あくまでも戦力があれば(の話)。その戦力が整っていないなら、(他チームから)人を連れてくるよりも、現有戦力をどうやって上手く育てるか。ということを考えれば、結構面白いチームだと思いますよ。まー、キヨシ頑張れだ(会場笑いと拍手)」
最後は中畑監督にエールを送った落合氏。2人の監督としての同級生対決も見てみたいところだ。