人気ドラマ『DOCTORS2 最強の名医』(テレビ朝日系)で見せる高嶋政伸(46才)の“怪演”が話題だ。高嶋が“ヒール役”として開花したとの声も出ている。
同ドラマは一昨年に放送され、最高18.5%の視聴率を記録した作品の第2弾。今回も初回視聴率19.6%の好スタートを切り、25日の放送でも16.8%の高視聴率となった。
経営難の総合病院「堂上総合病院」を舞台に、主演の沢村一樹(45才)演じる相良浩介が病院再生のために、さまざまな問題に斬り込んでいくストーリー。それに対抗するライバル医師・森山卓を演じているのが高嶋だ。
高嶋は、とにかく強烈なキャラクターだ。お坊ちゃま育ちで、プライドが高く自分がミスしても絶対に非を認めない。思い通りいにいかないことがあると、「んんんん~!」とうなり声をあげ、すぐに叔母でもある院長に泣きく。その叔母に「人格者になってちょうだい」と言われて突然、ガンジーに傾倒することも。インパクト大の演技に、ネット上では「面白すぎて笑いが止まらない」「ホテルマンのときと違いすぎ」などの声が上がっている。
コラムニストのペリー荻野さんは、「ドラマを動かしているのは高嶋さん」とその存在感を評価し、こう続ける。
「沢村さんが“理想の病院”を目指すという立場はブレないわけですが、それに対抗する強烈な“ヒール役”として高嶋さんが立ちはだかることで、ドラマのストーリーが膨らみ、グッと面白くなっている。高嶋さんが何をやらかすかわからないので目が離せないんです」
高嶋といえば2011年から2年近くにわたって繰り広げられた、前妻・美元との泥沼離婚騒動が記憶に新しい。裁判では高嶋が「25年間の芸能生活をなげうっても離婚したい」と主張。結局、昨年11月に離婚が成立し決着したが、騒動中、高嶋はDV疑惑が浮上するなど芸能人としては大きくイメージダウンした。
「でも、役者としては結果的にプラスになった。この騒動が彼の役者として新たな面を開花させたと思います。もともとは、高島家のお坊っちゃまとして、どちらかというとクリーンなイメージがありましたが、この騒動以来、演技も吹っ切れた印象があり、『DOCTOR』第2弾になって、ヒール役がさらにパワーアップした感じさえある。私生活のマイナス面があれだけ公になったことで、むしろ役柄や演技の幅が広がったんですよね。もちろん、もともと役者として底力を持っていたことが、今の演技につながっているのだと思います」(ペリーさん)
8月1日の放送回では、病院にベストセラー作家が入院。その作家が病院を舞台に小説を構想中と聞き、森山(高嶋)は自分がモデルになるのではないかと妄想を始めるとか…。またまた、高嶋が“怪演”を見せてくれそうだ。