芸能

松嶋菜々子や広末涼子ら仕事で子育て犠牲にしない女優が増加

 その夜、東京・渋谷のホテルはいつにない厳戒態勢だった。出入り口には、見張り役のような人が何人も立ち、何かと騒がしくバタバタとした様子を見せていた。そして19時を過ぎたころ、続々と集まってきたメンバーには、時任三郎(55才)、風間俊介(30才)、芦名星(29才)、そして松嶋菜々子(39才)がいた。

 そう、これはドラマ『救命病棟24時』(フジテレビ系)のメンバーである。決起集会なのか、懇親会なのか、と思っていたら、実はもう打ち上げだという。ドラマはこの7月に放送が始まったばかりなのに、えっ、もう?

 と思ったが、そういえば、広末涼子(33才)主演のドラマ『スターマン・この星の恋』(関西テレビ・フジテレビ系)もすでにクランクアップしたとニュースになってたっけ。最終回ぎりぎりまで撮影が続くドラマが多いなか、このクランクアップの早さは異例ともいえるが、あるテレビ局関係者がこう話す。

「松嶋さんや広末さんには“夏休みは子供と一緒に過ごす”という鉄の掟があるそうです。そういうママ女優たちは、増えてきているんですよ」

 これまでは大女優になればなるほど、家事や子育てはしないと公言する人が多かった。例えば、岩下志麻(72才)は、夫である篠田正浩監督(82才)に「家では何もしなくていい」と言われ、渋々ながらも自分は仕事に専念し、家のことはすべて家政婦にやってもらっていた。

 朝丘雪路(78才)の場合は、地方での公演で1か月家を空けることもあり、家事も育児もほとんどしなかった。三田佳子(71才)は子供のお風呂やミルク、育児日記までも夫に任せきりだったという。

 彼女たちの場合、結婚や出産を経ても、あくまでまず“女優”であることが第一。それゆえ、育児や家事によって所帯じみた生活感が出てしまうことを嫌がったのだ。

 しかし最近は、そんな事情も変わってきた。松嶋や広末がその代表例だ。

「昔は子育てを親や家政婦に任せるという芸能人も多かったのですが、今の芸能界ママは仕事で子育てをしないなんて人は見かけない。どちらかというと子供優先。“子育てを犠牲にしてまで仕事は優先しません”っていうスタンスの人が多いです」(前出・テレビ局関係者)

 今や、夫婦力を合わせてお受験に挑戦するのは基本。もちろん、学校行事だってちゃんと参加する。

「女優の中には、あらかじめ子供の学校や幼稚園のだいたいの年間スケジュールを事務所に提出して、そのスケジュールに支障が出ないところで仕事をするって言い切っている人も多いんですよ。今回の松嶋さんや広末さんもそうだと聞きました。せっかくの夏休みは子供と一緒に過ごしたいから、前倒しで撮影をしていたんです。周りもそれを承知で仕事をオファーしている状況で、ドラマの現場もずいぶん変わってきているんですよ」(芸能関係者)

 松嶋は2001年に結婚した反町隆史(39才)との間に、9才と5才の2人の娘がいる。毎日の学校への送り迎えは夫婦で分担し、授業参観などの学校行事にもそろって参加。

「どんなに撮影に追われても3日以上家を空けることは避けているそうです。半日でも休みになれば、家族でバス釣りに行くこともしょっちゅうだそうです」(松嶋の知人)

※女性セブン2013年8月8日号

関連記事

トピックス

山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン