旅番組での案内役、グルメリポーターとして長年日本中を旅している阿藤快に、お気に入りの地方の名品を聞くと、次々と出てきて止まらない。
「沖縄県の豚肉・アグー、鹿児島の幻の焼酎・森伊蔵、京都の間人ガニ、青森は大間のマグロ、北海道の1万尾に1尾という鮭児…」
俳優業よりも、日本屈指の“うまいもの”を現地まで出向いて食す仕事の方が有名になっちゃった阿藤。
「石川は『輪島海房やまぐち』の新鮮なあまだいとふぐの一夜干し、福島・二本松市にある『玉嶋屋』の手作り羊羹、茨城『深作農園』のこだわりの野菜、静岡・田子の浦の『時田水産』の釜揚げしらすなどはすぐに思い浮かびますよ」
阿藤は全国で出合ったお気に入りの名品を、電話一本でお取り寄せするお取り寄せの達人でもある。
「今年のうちのお中元は、熊本特産の西瓜でした。これがまた、すごくうまい。『津々浦青果』のものを、5月にみんなに送りましたよ。まだ時期としては早くて珍しい西瓜に、ものすごく喜んでもらえました!」
他に、身近なお店で買えるものでおすすめといえば?
「まずは、北海道は『羅臼漁業組合直営店海鮮工房』の『羅臼昆布だし』。ビンに入っていてめちゃくちゃ便利な液体だし。ちょこっと入れるだけで、味が激変。煮物・汁物・炒め物はいうまでもなく、店屋物やインスタント麺なんかが、まるで別物に格上げされちゃう。もうおれの料理には欠かせないもの。
それと東京・葛飾の『旭カレー・ルウ』は、直火焙煎。例えば野菜炒めを作って、そこにその粉末のルウをかければ3分でうまいカレーができちゃうスグレモノ。スパイスの種類がハンパない。それから東京・板橋にある『中野製菓』のできたての『かりん糖』。今まで食べていたかりん糖は何だったのか?と思ってしまうほどおいしいですよ」
スーパーマーケットでおいしいものを選ぶときに重視するポイントは?
「とりたて、作りたてにこだわるべし。味は鮮度によってまったく異なるんですよ」
鮮度重視で大量生産できない希少価値のものを見つけることが、スーパーマーケットを賢く利用するテクニックだって!!
※女性セブン2013年8月8日号