5年ぶりに活動を再開! さらにデビュー35周年で盛り上がるサザンオールスターズ。スポーツ紙がその“復活”のニュースを大きく報じているが、彼らの魅力はどこにあるのだろうか?
桑田佳祐(57才)のものまね歴21年という、ものまねタレントのケイスケ(48才)は、CMで本人に代わってカメラリハーサルを担当した経験もある。
「現場で桑田さんにお会いしたときに、桑田さんから“歌って~”と言われて、ご本人の前でモノマネしたときのことは、緊張で何も覚えてません(笑い)。でも、その後ラジオで“ケイスケがすごく似てる”と言ってくれたのがうれしかったです」
茅ヶ崎出身のフリーアナウンサー・梶原しげるさん(62才)は、デビュー当時のサザンの印象をこう振り返る。
「当時のロックバンドといえば、愛想なく無口でつんとしていたものでしたが、彼らは全然違いましたね。曲はメチャクチャカッコいいのに、曲の合間に冗談を言ったり一発ギャグをやったりして笑わせてくれる。お客さんへのサービス精神がものすごく、まるでお笑い芸人のようでした」
サザンはロックバンドでありながら、その楽曲には懐メロの要素が多分に含まれていると分析する。
「これは桑田佳祐という人が、欧米発のロックだけでなく日本の演歌や歌謡曲も愛しているからに他ならないと思うんです。ジャンルを問わず良いものを取り入れていく柔軟性があるから、あれだけの名曲を次々と生み出していけるんだと思います」(梶原さん)
デビュー35周年を迎えた今でも、「昔のサザンの楽曲を聴いても古く感じない」というファンの声は多い。いつまでも色あせない楽曲のクオリティーはもちろんのこと、デビュー当時から変わらない、ファンへの思いやりや地元への愛情など、桑田やメンバーの人間としての器の大きさが、ファンの心をとらえて離さない最大の魅力なのだろう。
※女性セブン2013年8月8日号