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理想のリーダーに徳川家康、大石内蔵助、島津義弘らが挙がる

歴史通が出した理想のリーダーとは

 真のリーダーシップを発揮した歴史上の人物は誰か、その人物から何を学ぶか──折しも参議院選挙前日の7月20日に、大阪市でディスカッションが開かれた。司会は元NHKアナウンサーの松平定知氏。パネリストは俳優の津川雅彦氏に山内昌之東大名誉教授、作家の諸田玲子氏という錚々たるメンバー。

 NHK大河ドラマで4度も徳川家康を演じた津川氏は、「信長と秀吉の失敗から学び、御三家をつくって後継者問題を解決した」として徳川家康を推すと、諸田氏は「危機的状況では大石内蔵助のような、オレについてこいというリーダーが必要」と主張する。

 他方、山内氏の推薦は、戦国大名の島津義弘。「関ヶ原からの敗走時、家臣は命を投げ打って義弘を守った。藩が生き残るためには義弘が必要だと認識していたからだ」という。松平氏も「生き延びたから300年後に島津は徳川幕府を討てたんですね」と返す。

 個性派ぞろいのパネリストの間では、理想のリーダー像に一致はみられなかったが、山内氏は、「国民のなかにリーダーを尊敬する気持ちがなければ、リーダーは育たない」と指摘。今の日本では優れたリーダーが生まれにくいという点で一致した。

撮影■小林忠春

※週刊ポスト2013年8月9日号

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