大物芸人・志村けん(63才)のナインティナイン・岡村隆史(43才)への思わぬ発言に、お笑いファンたちが騒然となっている。
7月19日放送の『志村けんの夜の虫』(TBSラジオ)で、リスナーからの「ギャグは考案してから、誰かの最終決断があって演じられるものなのか?」という質問に、志村はこう持論を語り始めた。
「起承転結があって、これがあって、これがあって、こうなってこうなるから1個のコントになるっていうのがギャグ。だからおれたちは一発芸みたいなのはギャグって言わないんだよね」
「アイーン!」「だっふんだ!」といった誰もが知る一発ギャグを持つ志村だが、そのギャグはあくまでコントの流れの中から生まれたものだと、笑いの流儀について熱く語ったのだ。そしてトークが白熱していくなか、志村は岡村について語り始めた。
「ナイナイの岡村が言うからな。“志村さんはバカ殿あるし、変なおじさんあるし…ぼくは何もない”って。そんで必ずパクってるだろアイツ、人の!」
岡村といえば、志村自身が“二代目・志村けん”として、その名を挙げるほどかわいがっている存在。そんな彼を“パクり芸人”と一刀両断! さらにこう続けた。
「オレたちは、基本的にコントを作ってる中で出たキャラクターだから、“岡村も、自分で5分でも10分でもいいからコントやれよ”って。そのなかから何か出てくるんだから。それを考えるのが嫌だから、みんなやらないんだよ」
最近、番組でネタやコントをしなくなった岡村へ向けて苦言を呈したのだった。この志村の発言により、お笑いファンたちは騒然となったわけだ。
「岡村さんは本当に志村さんのことを尊敬していますから、この言葉は相当こたえていると思いますよ。まあ確かに最近、『めちゃイケ』(フジテレビ系)も『ガリタ食堂』など企画ありきのコーナーがほとんどで、コントやらない上に、岡村さん、若手芸人の流行りのギャグも、すぐにパクりますからね(苦笑)」(ある芸人)
志村からの“まさか”の公開ダメ出し…。だが岡村も決してコントやネタをやりたくないわけではない。2010年7月から約5か月間、体調不良で芸能活動を休止した岡村。
「倒れる直前、岡村さんは目前に迫っていたひとり舞台のために1か月間も寝ずにネタを考えていたそうです。でも精神的に追い詰められてしまい、ものも食べられなくなって、病気になってしまったんです」(テレビ局関係者)
岡村を知る関係者は口を揃えて、彼を“まじめ”と言う。そんな彼だからこそ、“まだ体調に不安が残る今は、無理はできない”と思っているのかもしれない。
「もちろん、志村さんも岡村さんの繊細な性格を知っていますから、勢いだけで言ったわけではないと思いますよ。でも、復活してからもう3年が経ちますから、“そろそろ次のステージに進んだほうがいい”という親心的な思いで発言されたんだと思いますけどね」(前出の芸人)
※女性セブン2013年8月15日号