ライフスタイルや家族構成の変化に伴い、墓のあり方が様変わりしている。「終の棲家」として、近年は墓石のデザインに凝る人が増加。個性的な墓石をご覧いただこう。
全国の墓石業者で構成される全優石(社団法人全国優良石材店の会)のアンケート調査によれば、伝統的なタイプとは異なる「デザイン墓石」を選んだ購入者は全体の約12%に及んだ。この新潮流について全優石の吉田剛・会長が説明する。
「80年代後半くらいから個性的なデザインのお墓を建てたいという方が出始め、そのニーズは年々増えています。今では多くの石材店が図面を起こすところから手伝いますし、コンピューターで完成型がどうなるかを見ながら調整もできます」
ソファーセットの墓石は、なんと自宅の居間の寸法を測って原寸通りにデザインされた。
「よほど大がかりなものにならない限り、値段は既製品の3~4割程度の上積みで済みます」(同前)
殺風景だった墓地が、どんどん変わっていくことになるのだろうか。
●写真提供/全優石
※SAPIO2013年8月号