NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、能年玲奈(20才)演じるヒロイン・天野アキが所属するご当地アイドルグループGMTや、アメ横女学園が踊っている『暦の上ではディセンバー』。これらの振り付けを担当しているのが、モーニング娘。などアイドルグループのダンスを手がけてきたカリスマ振付師の木下菜津子さんだ。
振り付けは、歌詞に出てくるマーメイドから人魚を意識して作った。
「人魚と波を手や足で表現するようにしました。ドラマではあまり出てこないんですが、足をバタつかせてマーメイドを表現しています」(木下さん・以下同)
『暦の上ではディセンバー』は2009年にミリオンヒットしたという設定。アメ横女学園のメンバーやステージ下の奈落で踊っているアキたちに加え、この人のダンス指導も行った。
「荒巻太一役の古田新太さん(47才)です。ドラマの中でもアイドル歌手の元バックダンサーで、自身がプロデュースするアイドルたちの振り付けを全部自分で考えているという設定だから、指導させてもらっていますが、実は古田さんがいちばんうまい。私の振りを見ただけでダンスをすべて覚えてしまうんです。
CMでもキレのあるダンスを披露していますし、何度か舞台で踊っているところも見てはいましたが、やはり上手ですね。今ではGMTのメンバーのダンス指導を実際にしてくれているんですよ、熱血指導を(笑い)」
これからGMTが歌う曲の振り付けも行った。
「GMTのメンバーが故郷を思う心情をつづったような、いかにもGMTらしいスロー系の曲が出てきます。この曲は、動きが激しくない分、お芝居と表情で見せられるような感じの振り付けになっています。胸がキュンとなるような歌詞とメロディーなので、そこは意識しました。ドラマが進むにつれて、GMTが成長していくように、演じている彼女たちの踊りもうまくなっている。そのあたりをぜひ、注目して見てほしいですね」
※女性セブン2013年8月15日号