午前6時に起床して、朝礼。朝食をとったあと、午前9時からは2時間、海でみっちりと水泳。昼食と昼寝のあと、再び海へ入り、2時間の水泳。夜は午後8時過ぎには消灯、就寝−−寝まさに水泳づけの日々を送る。
7月26日から30日まで、静岡県沼津市の沼津遊泳場で、学習院初等科の伝統行事である「遊泳教室」が、こんな厳しいスケジュールで行われた。今年、初等科6年生となられた愛子さまも、この遊泳教室に参加された。
「校外水泳」には、「泳力の向上をはかるとともに心身を鍛練する」という第10代・乃木希典学習院院長の精神が、今日まで脈々と受け継がれている。ある学習院関係者が、こう語る。
「児童は長時間の泳ぎで疲れてくると、苦しくなり、やめたいと感じるときがあります。しかし、そこから逃げずに、目標に向かって1mでも前へと進むことができれば、人間として大きく成長できると考えているんです」
また遊泳教室では、集団生活の中で規律を守り、協力し合うことも学ぶのだという。
「ふんどしや水着の洗濯も自分でやり、布団を敷いたり、たたんで押し入れにしまったりするのは、同級生たちと力を合わせて行います。そこから自立心や忍耐力、協調性を自然と学んでいくんです」(前出・学習院関係者)
これまで愛子さまは水泳を苦手とされてきた。低学年のころから、学校の体育の授業ではプールサイドで見学されることも多かった。しかし、今年の遊泳教室を見据え、愛子さまは特訓を重ねられてきた。
「昨年の夏、静岡県の須崎御用邸で静養された際には、毎日のようにプライベートビーチに出られて、皇太子さまと一緒に練習されていました」(宮内庁関係者)
初等科の水泳の授業は、泳力によって帽子の色が変わる。昨年までの愛子さまは、いちばん下のピンク色だったが、今年は練習の成果が表れ、1つ上のオレンジ色になられていた。
「遊泳教室では、浜から100mほど離れたブイを目指して、何周も泳ぐんですが、愛子さまは他の児童から遅れることもありましたが、決して諦めることなく、最後まで一生懸命泳がれていましたよ」(前出・学習院関係者)
この遊泳教室には、1日だけ保護者の参観日が設けられている。7月28日、他の保護者同様に雅子さまも沼津を訪れられた。
薄いベージュのジャケットに白いパンツ姿の雅子さまは、浜辺にある参観場所で、身を乗り出されるようにして愛子さまの泳ぎを見守られた。
「70人ほどの保護者が参観していました。この日は、じりじりと焼けつくような暑さだったため、大半の保護者が途中で引き上げる中、雅子さまはサングラスに日傘姿で、最後まで熱心に見学されていました」(前出・学習院関係者)
※女性セブン2013年8月15日号