先の参議院選挙で未曾有の大敗を喫した民主党。幹事長だった細野豪志氏は自らが早々に辞任することで海江田万里党首を道連れにしようとしたが、輿石東氏や横路孝弘・元衆院議長ら旧社会党系の議員が、幹事長の後任に労組出身の大畠章宏・元国交相の就任を後押しし、海江田氏の党首続投も決まった。
最初の内ゲバを乗り切った執行部派は、海江田-大畠体制で“左派純化路線”を進めるが、そこに再興の展望などあるはずもない。政治ジャーナリストの野上忠興氏が指摘する。
「現執行部は労組頼り一辺倒の旧社会党そのもの。労組への抵抗感がある他の野党との連携の目もなくなり、野党勢力の中で先細りしていくのは間違いない。社会党の流れを汲む社民党は参院選でわずか1議席しか獲得できず、福島瑞穂・党首が辞任しました。社会党化した民主党の末路は目に見えている」
コップの中の争いはコップが砕け散るまで続くのか。
※週刊ポスト2013年8月16・23日号