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甲子園 対戦校の研究にYouTubeを使うしかないこともある

 夏の高校野球が8日から開幕した。今大会出場校が、大げさにいえば血眼になって探しているモノがある。初戦で対戦する相手校が地方大会で戦った決勝戦の録画映像だ。それを甲子園での試合前に見ておくことで、投手の雰囲気、打者の好きなコースなどを分析できる。ある高校のコーチが語る。

「対戦相手がどんなチームなのかあらかじめ頭に入れておくことで、気持ちに余裕が生まれる」

 中には各打者の打球の方向や投手の配球パターンについて詳細なメモを作る学校がある。

 昨年まではCSの「スカイ・A」が、各地方大会の決勝戦を放映していたので、それを録画しておけば良かった。ところが今年はそれが困難になったとして、放映を中止したのだ。

 出場校の定宿になっているあるホテルの場合、去年は抽選会から帰ってきたチームに対戦相手の決勝戦をDVDに落としたものを「サービス」として渡してきた。

「今年はそれが出来無くなったので、従業員が手分けして住んでいる地域のローカル局の放送を録画するだけになりました」

 私学の甲子園常連校のようなところだと、OBが各地に散らばっていたり、支援者の幅も広いので独自で入手することは比較的容易だ。ある私学強豪校のコーチは

「うちは他方大会の初戦から対戦校の映像を入手して研究しています。映像を選手全員で見ながら、投げる投手に合わせて手でタイミングを図ったり、配球のクセなどを研究します」

 困るのは地方の公立高校。初出場のある高校の関係者が明かす。

「人伝で対戦校の地元を住んでいる人を探し、決勝戦の録画を持っている人を探してもらいました」

 しかし入手出来無かった学校もある。

「手に入れることが出来たのは相手校の決勝戦の模様を伝えたニュース映像だけ。あとはYouTubeにアップされていた相手の投手を見ただけです。正直、ちゃんと試合が見られたら……」(関係者)

 この学校は敗れた。熱戦の裏にもうひとつの熱い情報戦が続いている。

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